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朝青龍、土俵際へ…暴行相手は別人だった?!

初場所12日目、国技館を引き上げる朝青龍(右)と一宮マネージャー(左)
初場所12日目、国技館を引き上げる朝青龍(右)と一宮マネージャー(左)
Photo By スポニチ

 大相撲の横綱・朝青龍(29=高砂部屋)が16日未明に東京都内で起こした暴行騒動で新たな事実が発覚した。当初、朝青龍サイドは個人マネジャーに暴行したとしていたが、別の人物に鼻骨骨折などの重傷を負わせていたと、28日発売の週刊新潮が報じた。警視庁麻布警察署が個人マネジャーとは別の被害者とされる人物から話を聞いたことも判明。被害届が出されることになれば、新たな処分は避けられない状況だ。

 朝青龍は初場所6日目後の15日夜、行きつけの東京・六本木のクラブで泥酔。その後、暴行騒動を起こした。当初、被害者は朝青龍の個人マネジャー一宮章広氏(31、先代高砂親方=元小結・富士錦=の次男)とされていた。同氏が暴行を受けたと証言していた。25日には、高砂親方(元大関・朝潮)を通じて報告を受けた武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)が厳重注意し、朝青龍も「酒のせいで迷惑をかけました」と頭を下げた。

 しかし、週刊新潮によれば、朝青龍が暴行したのはクラブの責任者Aさんで、しかも鼻骨骨折など全治1カ月の重傷を負わせたというのだ。捜査関係者も、朝青龍に暴行された人物が一宮氏ではないことを認めた。また、麻布署が一宮氏とは違う人物から任意で話を聞いたことも判明。それがAさんだとみられている。Aさんが被害届を出せば刑事事件として扱われ、朝青龍に事情聴取を行う可能性もある。

 高砂親方はこの日「オレは(被害者が)マネジャーとはひと言も言っていない。内輪の中の1人とそういうことになったと(協会に)報告した」と弁明。「もし(全治)1カ月のケガを負わせているのなら大変申し訳ないと思っている。和解していると聞いている」と説明した。だが結果として朝青龍サイドが虚偽の報告をして事実を隠ぺいした形となっている。朝青龍自身は誰を殴ったのかなどの具体的な話はしていないが、一宮氏の証言を否定していないため、隠ぺいする意図があったと受け取られても仕方ない状況なのだ。

 25日の会合で任期を終えた横綱審議委員会の石橋義夫元委員長(共立女子学園理事長)は「理事長から、自分の身内を殴ったという報告だったので、処分はお任せしたが、他人となれば横審は許さないでしょう」と怒りをあらわにし「もし被害届が出されたり、告訴するような事態になれば、引退勧告もしなければいけない」と話した。沢村田之助委員(歌舞伎俳優)も「協会の態度も、親方も甘すぎる。刑事事件になれば、引退させてしかるべきでしょう」と厳しい見方を示した。

 朝青龍は28日、プロ野球楽天前監督・野村克也氏のパーティーに出席する予定。展開次第では厳罰も予想される中、どんな反論をするのか。文字通り土俵際に追い込まれた。

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