2010年1月27日 21時5分更新
平成7年に岡山県倉敷市で住宅の焼け跡から頭部のない夫婦の遺体が見つかった事件が28日で時効まで3か月になるのを前に、27日警察がJR児島駅などで改めて市民に情報提供を呼びかけました。
事件の現場に近い倉敷市のJR児島駅と上の町駅には27日朝警察官16人が出て通勤する人やタクシーの運転手などに情報提供を求めるチラシを配りました。
この事件は平成7年4月、倉敷市児島上の町の農業、角南春彦さん(当時70)の自宅が全焼し、焼け跡から角南さんと妻の翠さん(当時66)が刃物で刺され頭部がない状態の遺体で発見されたもので、警察は殺人と放火の疑いで捜査しています。
事件は28日で時効まで3か月となりますが、警察によりますと去年1年間に寄せられた情報は5件とおととしよりも増えたものの、いずれも具体性のない不審者の情報で、いまだに犯人につながるような有力な手がかりはないということです。
児島警察署の神田泰治刑事官は「時効までに容疑者を逮捕出来るように懸命に務めていきたい。ちょっとした情報でもいいので何かあったら警察まで連絡して欲しい」と話しています。