岡山放送局

2010年1月27日 21時5分更新

市議の海外視察に監査請求


去年、岡山市議会議員が行った海外視察に使われた旅費の一部が市の条例に違反する違法な支出だったとして、岡山市のNPO法人が市の監査事務局に対して27日、監査請求を行いました。

監査請求を行ったのは、NPO法人「市民オンブズマンおかやま」のメンバー5人で岡山市監査事務局の西本直美局長に監査請求書を提出しました。

それによりますと、岡山市議8人と随行の職員のあわせて9人が、去年1月から2月にかけて行った韓国とニュージーランド、それにオーストラリアへの視察について、市の条例に違反して、高額な旅費が支払われていたとして、市議8人や岡山市の高谷市長に対して、総額で69万4千円あまりを市に返還するよう求めています。

「市民オンブズマンおかやま」では市議らは、それぞれの国の視察で専用のバスをチャーターしたが電車やタクシーなどを利用すれば費用は安く抑えられたと主張していて、市が監査請求を棄却した場合は、岡山地方裁判所に住民訴訟を起こすことにしています。

「市民オンブズマンおかやま」の重田龍三代表幹事は「市議会が法令を遵守していないのはおかしい」と話しています。

議員の旅費をめぐっては、平成17年に海外視察でハイヤーを利用した岡山県議会議員2人の交通費50万円について、広島高等裁判所岡山支部が県に返還するよう命じる判決が出されています。