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「医療注意義務怠った」 患者遺族2人が富山大を提訴富山市杉谷の富山大学付属病院で2007年12月、同市の男性患者(当時60歳)が間質性肺炎で死亡したのは、担当医が医療注意義務を怠ったためとして、男性の遺族2人が富山大を相手取り計約9700万円の損害賠償を求める訴訟を富山地裁に起こしていたことが25日わかった。 訴状などによると、男性は同病院でリウマチの治療中だった03年、病状が改善しないため医師が間質性肺炎を疾患する恐れのある免疫抑制剤「ミノマイシン」の投薬を開始。医師はレントゲン撮影などにより肺炎を疾患していないか注意する義務があったうえ、男性が05年11月以降、「せきがひどい」と訴えたが、検査を怠ったとしている。 男性は06年5月に別の医師の診察を受けたところ、既に肺の半分近くの細胞が死滅し回復不能な状態で、07年12月に死亡した。遺族側と大学側は、昨年8月から3回にわたって富山簡裁で調停を進めてきたが、昨年末に不調に終わった。富山大学は「医療上適切な措置は施していた」とし、全面的に争う姿勢を示した。 (2010年1月26日 読売新聞)
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