2010-01-26
■未来と言うより今がヤバイです
ちょっとだけ。わたしの目に見える範囲のことだから、一般化するのはアレだと思うけれど、書くだけ書いてみます。
「日本のIT業界に未来がない」のはデフォ - カレーなる辛口Javaな転職日記
かつてアウトソーシングなんて喧伝してた「特定派遣」なのだけれど、そう言う会社の稼働率(仕事のある社員の割合)は、だいたい6〜7割台くらいになっているそうです。会社としては稼働率が9割を超えないと赤になる感じなので、血を流しつつも、景気が回復するのを待ち、堪え忍ぶフェーズ。
9割超えるような稼働率を出している会社もあるにはあるのだけれど、そっちは整理解雇に踏み切ったところ。会社を守るために背に腹は代えられず..というところで、こちらは焼き畑農業的。だけれど、ちょっと切りすぎてしまっている感もあって「魍魎の匣」よろしく、延命のために手足を切って内蔵を摘出しちゃっているような状況。経営陣も管理職も人事も技術も、誰も人を切りたくないと思っているけれど、切らないと生き残れないので、切り続けている感じ。とても「健全」とは言えない・・というか健全に戻れるのか?
このまま景気が回復しないと、耐えているところも早々に整理解雇に踏み切るような気がします。3月危機とか来るのかな?切っているところも切りすぎ自滅してしまいそう。・・・どちらにせよ、このレイヤは酷いことになってます。
請負で仕事回す会社の層もちょっと危なそう。こちらも社員に回しきれる十分な仕事を確保できてないところが目立ってきました。特に組み込み系はかなりマズい状況かも。製造派遣が失業して派遣村が話題になった頃に、開発ラインもバンバン閉じられたのだけれど、1年たっても殆どが閉じたまんま。で、そうこうしてるうちに自然に(予定通り)終わるプロジェクトが出てきて、そういう人達の次の仕事が取れない・・みたいな。真綿で首をジワジワと。
Open系のほうがまだ状況はよいかな?と言う風に見えて(となりの芝かもしれないけれど)、こちらは不景気の出会い頭の一撃がそれほどではなかったようで、組み込みに比べれば、まだ「職にあぶれる感」は低い感触。ただ、仕事があるところも安泰とはほど遠くって、お金がないので人が増やせないから 超労働してる話もよく聞くし、一時期 本当に少なくなった「サービス残業」が息を吹き返した話をあちこちで聞きます。
そのほか、「有給を使わないで令」「せこせこした経費削減」「臨時休業日を増やして給料カット」みたいな せこい話が良く耳に入るようになってきてるので、お腹の中は結構厳しいのかもしれません。
大手SIer みたいなのは、どうなのでしょうか?わたしはカーストの底辺の方のエンジニアなので、友人からいろいろ聞いたりはするものの、んー、遠すぎてちょっと感触としてわかりません。
あと、電気・機械系のエンジニアさんとかの 仕事のなさは、ソフト屋さん以上と言う話も聞きます。
* * *
わたしも、周りを見回した感想として、
マジでやばい。
このまま不況が続けばどんどん会社潰れるだろ。
大手も全く仕事が無い奴を大量に抱えて相当やばいはず。
ITドカタの約半数「転職したい。日本のIT業界は先行き不安。」:【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)
という、危機感を持っています。遠くまで見渡せているわけじゃないので、全部がそうなのか、たまたま自分の周辺だけなのかはわかりませんが(特にわたしは底辺よりですしね)、見える範囲を見てると、本当にヤバく感じます。
これはブラックかどうかとは別の話。たとえば SIer も派遣屋さんもブラックですが、会社としては ブラック同士で Win-Win、エンジニアだけ涙目 みたいな感じだったのですが、今は ロケットの多段切り離しみたいに 会社をプレイヤーにしたイス取りゲームが進行中、みたいな。
ブラックな方向な話では、給料は凄い下がってヤバいくらいだし、サービス残業は増えるし、3ヶ月後に職があるのか?という不安が荒唐無稽じゃぜんぜんないし。
特定派遣の会社だと、仕事が無くなるとすぐ首切って、その人が出来る仕事が取れたら再雇用・・みたいな恐ろしい話も聞ききます。解雇されて3ヶ月たっても6ヶ月たっても就職できないって人が多いから、こんなことが出来てしまうという。一応正社員だから仕事がない間も給料がでるのが特定派遣なのに、そんなことしたらタダの派遣になっちゃうじゃん?・・と思うのですが、本人にしてみれば、それでも無職でいるより声を掛けてくれた方がありがたいから、ある意味利害が一致してしまう、みたいな。そんな怖い話もいっぱいです。
・・・すみません。愚痴です。社会的にドウとか経済的にコウとかの話では全くなくて、単に「王様の耳はロバの耳」と、はてな穴に叫びたかっただけなんです。