小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で逮捕した同党衆院議員の石川知裕容疑者(36)に対し、東京地検特捜部が、石川議員の資金管理団体「勝山会」(北海道帯広市)の会計処理問題についても事情聴取していることが分かった。石川議員の弁護士が27日明らかにした。逮捕容疑以外の取り調べが明らかになるのは初めて。
勝山会を巡っては、石川議員の私設秘書だった札幌市の不動産会社社長が、08年9月ごろから約1年間、札幌市の事務所や車(約400万円相当)を無償提供していたと証言した。しかし、勝山会の08年の政治資金収支報告書には同9~12月、家賃と車のリース料計44万円をこの会社に支払ったと記載されている。こうした問題や勝山会のパーティー券収入などについて聴取しているとみられる。
石川議員は12月、「車のリースも賃貸も契約書を作成している。虚偽記載はしていない」と話していた。
毎日新聞 2010年1月27日 15時00分(最終更新 1月27日 16時25分)