『河童のクゥと夏休み』のホラー要素

随所にホラー映画のテイストが組み込まれているのが、興味深かった。ファミリー向け映画としては異色だし、映画史的にも面白い作品なのではないだろうか。
もともと、ホラー映画は社会批評、文明批評の役割を担ってきた(一面もある)。その流れで見ると、『河童のクゥと夏休み』では、「社会批評のために、ホラー映画のテクニックを用いる」という、いわば逆転現象が起こっている。
・冒頭(スプラッタホラー)
・民宿(和風ホラー)
・特殊能力による破壊(サイキックホラー)
・TV局~東京タワー間(ゾンビ系パニックホラー)
・カラスの会話(ダークファンタジー)
・心の底が読めない人物描写(サイコホラー)
他にも色々な見方ができる映画だと思うけど、内容に関しては、とりあえずこの1点だけ。
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