ガンダム後付設定の歴史、『モデルグラフィックス』08年4月号MSV特集

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2008年 04月号 [雑誌] |
ネットの一部で、『機動戦士ガンダム』界隈における過剰な「後付設定」の是非が話題になる中、良いタイミングで基礎知識の学べる記事が掲載された。『MG』のMSV特集です。
特集は、『機動戦士ガンダム』の本格的な科学解釈の嚆矢ともいえる『ガンダム・センチュリー』の誕生秘話から始まる。『月刊アウト』元編集長・大徳哲雄氏のインタビューを掲載。伝説的ムック本の成立過程と、二次創作色の強い同書が、予想外の影響を及ぼしてしまったことを、当時どのように考えていたのか等が語られる。(この辺は、アニメ書籍ファンにもオススメです。)
同書の啓蒙した裏設定的味付けを、当時最先端の造形センスでもって立体に昇華したプロモデラー達。そして、彼らの鮮やかなる立体解釈を貪欲に取り入れた、バンダイの回答。最先端モデルとしての「MSV(モビルスーツ・ヴァリエーション)」!
当時の資料をふんだんに盛り込み(左図は一例)、歴史を追う様は、読んでいてワクワクするばかり。
僕なんかは、ガンプラブームがひと段落(いや、ふた段落くらい)した後の世代なので、プラモデル売場における「MSV」のイメージといえば、「パチモノ臭い」「デザインが煩雑で格好悪い」「設計が古い」等、碌な物ではありませんでした。それが、一読するやいなや、少しだけ格好良く見えてしまう不思議(笑)。おすすめです。
GUNDAM CENTURY RENEWAL VERSION―宇宙翔ける戦士達 |
トラックバックURI:http://xn--owt429bnip.net/2008/03/msv.php/trackback
コメント (このコメント欄の RSS フィード)
コメントはまだありません。
コメントをどうぞ
改行と段落タグは自動で挿入されます。メールアドレスは表示されません。利用可能な HTML タグ:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>