「宇宙戦艦ヤマト 復活篇第一部」

「宇宙戦艦ヤマト復活篇第一部」映画チラシ■作品基礎データ
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇第一部」
2009年 日本映画
企画・原作・総監督:西崎義展
制作スタジオ:ヤマトスタジオ 
CG制作:オムニバス・ジャパン
声の出演:山寺宏一(古代進)

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西暦2220年。宇宙戦艦ヤマトにより、数々の困難から救われた人類は、
再び未曾有の危機に直面する……。
巨大なブラックホールが太陽系に接近、いずれ地球を飲み込むことが確実となった。
「地球消滅まで、あと3ヶ月」
やむをえず地球から避難するため、人類は惑星アマールの衛星へ移民を計画する。
6億人を乗せて第1次、第2次移民船団が出発するが、突如、謎の艦隊の襲撃を受け相次い
で消息を絶つ。第1次船団の責任者は、古代 雪……。
宇宙科学局本部長・真田は、伝説の男・雪の夫である古代 進を呼び、第3次移民船団司令
として宇宙戦艦ヤマトの艦長に任命する。
新たな戦士たちとともに、ヤマトが復活した。
最新の技術によりボディは強化。イスカンダルより受け継いだ波動エンジンは健在。
増加された6本!の炉心により大幅パワーアップ。
必殺の波動砲は、6連射が可能となった。
迫り来るブラックホール、来襲する異星人連合艦隊との死闘、待ち受ける超巨大戦艦!!
果たして人類は無事、アマールにたどり着くことが出来るか?
妻・雪が生きていることを信じて古代のヤマトが、発進する!


1974年、「さらば、地球よ・・・」のメロディに乗って「宇宙戦艦ヤマト」がTVに登場し
てから35年が経ちました。
「人類滅亡まで、あと1年」というセンセーショナルなコピーで注目を集めた
「宇宙戦艦ヤマト」は、宇宙はるか彼方へ旅立つヒーローたちの活躍を描いたSFドラマで
す。
TVシリーズの人気を受けて製作された4作の劇場版は、いずれも大ヒット。
「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」に代表されるSFアニメブームの先駆
けとなりました。
その重厚なストーリーと多彩なキャラクターやメカは、現在でも多くの人々に愛されてい
ます。
そして、2009年。今、再びヤマトが起ち上がります。ファン待望の「復活篇」は、
すべての日本人に贈るSF冒険エンターテインメントです。


西崎プロデューサーが自ら監督も勤め、
松本零士はキャストに名はなしです。
公開に至る紆余曲折は後述します。

復活篇のストーリー原案者に、
デカデカと石原慎太郎の名がクレジットで登場するのが不気味です。
だから多国籍軍みたいな悪玉が出て来て、
アラブのような味方を袋だたきにする話になっているのか?
何たって黒幕がUSAならぬSUS。
そのSUSが平和を大義名分に星々に参戦を強要。
逆らうと大量虐殺が待っている。
正体を現しのたまう悪口が
「消費する資源を求めてこの宇宙にやって来た。
この宇宙は全て我等の資源だ」。

すべて浪費しCO2を撒き散らしてやる、
とまでは言いませんでしたが。
でも浪費とCO2に上手くはまる言葉が見つかっていたなら、
きっと言っているでしょうね。(笑)

古代は娘に
「お父さんはヤマトに捕らわれている。
お母さんがかわいそう」となじらていますが、
古代がヤマトにこだわりを持つと、
どうして家庭が不幸になるのか説明がない。
もともとヤマトあっての、古代と雪じゃあないか。
続編で説明とかテレビシリーズで説明とか、
そんなのは送り手の言い訳で、
ドラマの出発点での主人公の立ち位置が不明なまま、
ストーリーを進めてはいけません。



と、文句を書き連ねましたが、
往年のファンとしましては、
スクリーンいっぱい大写しになって、
宇宙をヤマトが飛ぶ姿が見られただけで「すべて赦す」になっちまいました。

アルフィーが主題歌を歌ってます。
エンディングに流れる曲は悪くないです。

でもヤマト発進のバックに流れるテーマソングは、
ささきいさおじゃあなくて、
アルフィーがカバーバージョンを歌ってます。
新しさを出したかったのだろうけど、
声量のない甲高い声で歌われると、
世界が違うだろうと思いますね。

一作目はテレビシリーズの再編集を西崎Pの独自配給、
「さらば」以降は東映動画が制作して東映が配給していましたが、
復活編では西崎Pが新たに作った制作会社が制作して、
東宝が配給しています。

新会社では900名体制で内130名がCGスタッフと聞いています。

CGヤマトの戦っぷりは
期待以上の出来でした。

旧作の華やかな戦闘シーンは、
東映動画の組織力があればこそ出来上がったものです。
(実は「完結編」では、
私も東映動画スタッフの端くれでした。)

手書きの戦闘シーンの良さもあります。
CG化で失ったものも多かったでしょうが、
得たものの方が大きいようです。


ネタばれ改行です。



プレミア試写会ではエンディングを二つ見せ、
携帯で投票させたことは、広く報じられた通りです。
Aプランが劇場公開されたバージョンで、
にせブラックホールを六連波動砲で潰してハッピーエンド。
Bプランは、地球がブラックホールに飲み込まれてアンハッピー。

Bプランなんてはなからなさそうな選択肢ですけど、
復活編は三部作で、
第一作で地球が異次元に跳ばされ、
二作目でヤマトが異次元に乗り込み、
三作目でハッピーエンド、
という構想だとも言われ、
それに沿った流れなら、第一作がアンハッピーも、
ない話ではない。


結局、映画のラストで帰る場所をなくして呆然とするヤマトなんて見たくない、
という思いが投票に出たんでしょう。


全人類の必死の調査でもばれなかったブラックホールの正体を、
ヤマトの新人女子オペレーターがあっさり見破る大嘘があったりしますけど、
クライマックスで地球を背負って立ち、
ブラックホールの前に仁王立ちのヤマトの悲壮な勇姿に、
「これぞヤマト」と感じたファンは多かったろうと思います。



2009年12月16日発売のニュー・シングル「この愛を捧げて」が
12月28日付オリコン週間ランキング2位を記録し、
THE  ALFEEにとって 1983年の「メリーアン」以来、
44作連続TOP10入りを果しました。

この楽曲は現在絶賛上映中の劇場版「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」の主題歌です。
「宇宙戦艦ヤマト」も、奇しくも今年35周年。35年の時を経て、今ここに巡り合い、
コラボレーションしたことになります。
このコラボレーションは、高見沢俊彦が大のヤマトファン、そして35周年同士ということ
もあり、「宇宙戦艦ヤマト」の西崎監督とお会いし、意気投合したことからうまれました。
さらに、THE  ALFEEがデビューして間もない頃、某スポーツ紙のTHE ALFEEが
インタビューアーを勤める映画コーナーで、西崎監督にインタビューをさせて頂いた経緯
もあり、主題歌のみならず、劇中歌までも担当させて頂けることになったものです。
その劇中歌こそ、誰もが聞いたことのある、ささきいさお氏が歌った不朽の名作
「宇宙戦艦ヤマト」のカバーになります。
35周年の奇跡のコラボレーションが実現したことについて、高見沢は、
「アニメ映画で初めて泣いた作品が「さらば宇宙戦艦ヤマト」でした。ソロライブでも
『ヤマトより愛をこめて』を歌ったり、ヤマトには思い入れが深い分、今回のオファーは、
大変嬉しく、光栄に思いました。あのヤマトが再びアニメになってスクリーンに帰って
来る。それだけでも心が躍ります。僕もヤマトの一ファンとして、皆さんと共に
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」を大いに期待し楽しみたいと思います。」と熱く語っています。

本作は『宇宙戦艦ヤマト 完結編』の続編として、
1994年に最初の製作発表がなされた。公開までのいきさつは次の通り。

大まかなストーリーや設定がメイキングビデオ
『ヤマト・我が心の不滅の艦(ふね)-宇宙戦艦ヤマト胎動篇-』や、
後にプロデューサー西崎義展の不祥事による公判時に
西崎の支援者などによって開設されたウェブサイトで公開されており、
ストーリー原案として作家で政治家の石原慎太郎が製作に参加することが話題となった。
登場人物は古代進らの他、古代と森雪の娘をはじめとした新キャラクターも
登場する予定だったという。
製作会社のウエストケープコーポレーションは、
1995年よりOVA『YAMATO2520』をリリースしたものの、
それ以前より資金難に陥っており、
1996年に『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの著作権などを東北新社に譲渡した。
譲渡契約においては、新作を製作する権利は西崎に留保されている。
さらに1997年には、債権者である三井ファイナンスサービスが
ウエストケープコーポレーション及び同社社長でもあった西崎に対し、
破産を申し立てた。
これが認められたため、同年9月に両者は破産し、本作の製作は中止となった。
その後、西崎と松本零士は民事訴訟を経て、
2003年に西崎がこれまでの『宇宙戦艦ヤマト』シリーズを利用した新作
『宇宙戦艦ヤマト・復活編』(仮題)を、
松本がこれまでのヤマトシリーズとは関係の無い新作
『大銀河シリーズ 大ヤマト編』(仮題)を、各自が個別に製作すると相互に確認した。
しかし、松本が製作する新作作品についてはヤマトシリーズに登場した設定、
キャラクターなどを使用することを含むヤマトシリーズに類似した作品を製作する場合は
著作者人格権者である西崎の承諾が必要とされた。
なお、西崎から著作権を譲渡された東北新社はこの合意に参加しておらず、
ニュースリリースで自社の独自の権利を主張した。
しかし、前出の1996年の西崎と東北新社間における著作権譲渡契約において、
新作続編を製作する権利は西崎に留保されているにもかかわらず
東北新社の権利主張はそれを翻意した発表だった。
2004年7月には、西崎から製作委託を受けた西崎の養子・西崎彰司が経営する
「株式会社エナジオ」が、新作映画『新宇宙戦艦ヤマト 復活篇』(仮題)を
2006年に公開すると発表した。
同社サイトにはその公式ページも開設され、東北新社と協議に入ったとされたが、
公開されることは無かった。
2008年7月31日、
西崎は東京都練馬区内にて「ヤマトスタジオ」のスタジオ開きと
2009年中の公開を目指した本作の製作を正式に発表し、
その場で「宮崎駿の『崖の上のポニョ』を超える作品にしたい」と抱負を語った。
スタッフは総監督に舛田利雄、総作画監督に湖川友謙と、
かつてのヤマトスタッフが顔を揃えている。
また、メカニックデザインに小林誠が参画している。
製作会社は2004年の発表時と同じく、株式会社エナジオとなる。
2009年3月18日、東北新社が本作に関する情報を「東京国際アニメフェア2009」の
自社出展ブースにて公開。
同年5月中旬には公式サイトが開設され、
5月18日には東宝の正月作品として12月12日に公開されることが決定したと発表された。
西崎はその中で、「地球が救われるか、破滅するか、2種類の結末を考えている」と
述べている。
2009年11月28日には、東京国際フォーラムで開催された完成披露宴で
2時間13分のバージョンを上映後に約15分のもうひとつの結末を上映し、
観客4000人が携帯電話で投票した結果で公開版エンディングが決められた。
Webで公開された1993年の基本構成案では3部構成で、
地球は助からず、第2部でヤマトが別宇宙に行き、
第3部で地球と再会する予定だった。
制作期間には約1年半を費やしており、携わった制作スタッフは約900名で、
その中におけるCG制作スタッフは約130名。
全1850カットのうち、CGカット数は750カットに及んで…

以下はネタバレとなるのでmixi独身映画ファンコミュニティ
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1299114
にて『宇宙戦艦ヤマト 復活篇第一部』の頁をご覧下さい。



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