2010年1月26日 18時21分更新
「文化財防火デー」の26日、国の特別史跡に指定されている岡山県備前市の閑谷学校で国宝の講堂などを火災から守るための防火訓練が行われました。
訓練が行われたのは、江戸時代に岡山藩が建てた庶民のための学問所で、国の特別史跡に指定されている備前市の閑谷学校です。
「文化財防火デー」は、昭和24年の1月26日、奈良県にある法隆寺金堂の壁画が火災で焼失したのをきっかけに設けられたもので、26日の訓練は閑谷学校を管理をしている団体の職員や地元の消防団などおよそ70人が参加しました。
訓練は、国宝の講堂近くの裏山から火が出たという想定で行われました。
火災を知らせるサイレンが鳴らされると、職員たちはすぐに現場に向かい、消防士らとともに消火栓からホースをのばし、一斉に放水しました。
また訓練には県の消防ヘリコプターも参加して上空からの消火を行ったりして講堂に火が燃え移るのを防ぐ手順を確認していました。