2010年1月26日 18時21分更新
平成16年に震度7の揺れを観測した新潟県中越地震の被災地で棚田などの写真を撮り続けている岡山市の男性の写真展が岡山市で開かれています。
写真展は、岡山市南区のアマチュアカメラマン、住吉英一さん(71)が開きました。
住吉さんは、68人が死亡した平成16年の新潟県中越地震の被災地で、地震の前から写真を撮り続けていて会場には地震の前後の被災地の写真、およそ50点が展示されています。
このうち、一時、すべての住民が避難した長岡市、旧山古志村の山あいの棚田の写真は、雨がやんだあとに立ちこめる霧と棚田とのコントラストが美しく描かれています。
また、先月、撮影された旧山古志村の棚田の写真は、日本有数の豪雪地帯でもあるこの地域で、雪景色に浮かぶ棚田が表現されています。
このほか「はざ掛け」とよばれる刈り取った稲を乾燥させている棚田の秋の風景や地震による山崩れで崩壊した棚田の様子などの写真も展示されていて、訪れた人たちが熱心に見入っていました。
住吉さんは、「甚大な被害を受けながらも、復旧した山古志の棚田の風景を多くの人に知ってもらいたい」と話しています。
この写真展は、岡山市北区内山下の中国電力岡山支社の「エネルギアプラザ」で今月31日まで開かれています。