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きょうのコラム「時鐘」 2010年1月26日
大学入試センター試験で英語のリスニング(聞き取り)が行われて5年になる。聞いて理解できるなら英会話もうまくなると考える人も多いが、そうではなさそうだ
昔の通り、何年英語を学んでも会話への道が遠いのが日本の英語教育である。それならリスニングに意味はないとの声も聞こえて来るが、今の若い世代の英語感覚は、かつて文法主体に学んだ中高年とは違うという 耳から聞くというより身体で英語を吸収している時代になっていると見る教師が多い。個々人の変化が、世代として英語をしゃべるようになるまでには時間がかかるのである。簡単に効果を求めてはいけないのが勉強というものだろう 数学の微分・積分が実社会で役に立つことは少ない。本を読んでも中身はほとんど忘れてしまう。だから本も読まず数学も学ばないでいいのではない。食べた物が体内でこなれて血や肉となるように勉強も様々に吸収され栄養となっていく。英語のリスニングもその一つだ 学校で習ったことをすべて忘れた後に残ったものが「教育」だと言う。つらい受験体験も人生の血となり肉となるはずだ。 |