警察庁は26日、09年の自殺者(暫定値)が3万2753人(08年比504人増)で、12年連続で3万人を超えたと発表した。統計の残る78年以降で最多だった03年(3万4427人)より少ないが、過去5番目に多かった。長引く不況の影響が大きいとみられ、深刻な状況が続いている。
自殺者は、男性が2万3406人(同575人増)で71%を占めた。女性が9347人(同71人減)。遺体が発見された都道府県別では、東京が2989人で最も多く、大阪1982人、神奈川1798人と続く。最少は鳥取の166人。【長野宏美】
毎日新聞 2010年1月26日 東京夕刊