ベルトを持ってメキシコから帰国した和毅=成田空港
ボクシングのWBC中米連盟バンタム級王者・亀田和毅(18)=亀田=が23日、成田着の航空機でメキシコから帰国した。プロ12戦目で初の王座を獲得し、新しいベルトを手に“凱旋帰国”した和毅はさっそくビッグマウスをさく裂。年内に、世界3階級制覇のホルヘ・アルセ(30)=メキシコ=との対戦を熱望し、来年にも1階級下のスーパーフライ級での世界挑戦計画を明らかにした。
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18歳の王者はどこまでも強気だった。3月にメキシコで初防衛戦を行うことを公言した和毅は「3、4回は防衛したい。ユース、インターコンチのベルトもほしい。アルセともやりたい。今年アルセと出来るようならやりたい」と、世界3階級を制覇したメキシコの英雄を指名した。
和毅のビッグマウスはとどまることを知らず、来年に計画する世界戦にも言及。「来年は様子を見て世界にいきたい。スーパーフライ級は“穴”やしな。WBAもWBCも弱い」とぶったぎった。WBA同級王者の名城信男(六島)に関しては「おいしいよ」と自信たっぷりに言い切った。
今回の帰国は2月7日に神戸で開催される大毅の世界戦に合わせてのもので、日本滞在中は大毅のサポート役に徹する。「俺もベルトを取ったしあとは大ちゃんに頑張ってもらうだけ。俺からアドバイスできることはしていきたい。今回はきっちり勝ってもらわんとな」。興毅と自身に続く3兄弟でのベルト総取りへ後方支援を約束した。
今年も昨年同様にメキシコを主戦場としてリングに上がる。当面の目標は世界挑戦権を有する世界ランク15位以内に入ること。「今回もそうやったけど、メキシコの新聞とかテレビで取り上げられて注目されてる。ベルトをどんどん取ってもっと注目されるように頑張る」と殊勝に締めくくった。
(2010年1月23日)