2010年1月26日 21時12分更新
与党3党の沖縄県選出などの国会議員が会合を開き、平野官房長官が、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、名護市長選挙の結果をしん酌する理由はないと発言したことについて、「許し難い発言だ」として、平野長官に抗議するとともに、現行の移設計画を断念するよう求めることを決めました。
平野官房長官は、25日の記者会見で、名護市の市長選挙で、移設に反対する前の市教育長の稲嶺進氏が(いなみね・すすむ)当選したことに関連し、「民意の1つであることは事実だ」としながらも、「今後の検討では、それをしん酌して行わなければいけない理由はない」と述べました。
これを受けて、民主党沖縄県連代表の喜納昌吉参議院議員ら、(きな)沖縄県選出などの与党3党の国会議員6人が会合を開き、平野長官の発言は民意を無視した、許し難いは発言だという認識で一致しました。
そして、平野長官に抗議するとともに、現行の移設計画を断念するよう求めることを決めました。
会合の後、喜納氏は、記者団に対し、「平野長官の発言が、政府全体しての意思なのか、直接、会って確かめなければならない」と述べ、近く、平野長官に面会を求める考えを示しました。