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内館委員“貴派”に理解、あの横綱には最後も…

横綱審議委員会を終え、記者の質問に答える内館牧子委員
横綱審議委員会を終え、記者の質問に答える内館牧子委員
Photo By 共同

 日本相撲協会の横綱審議委員会(横審)が25日、東京・両国国技館で開かれ、5期10年の任期を終えた内館牧子委員(61=脚本家)が最後の会合に出席。2月1日に行われる協会の理事選について初めて言及し、二所ノ関一門を離脱してまで出馬する貴乃花親方(元横綱)に理解を示した。一方、優勝した初場所中に暴行事件を起こした横綱・朝青龍(29=高砂部屋)に対しては、最後まで激しい批判を展開した。

 理事選問題について沈黙を守っていた“角界のご意見番”が、ついに口を開いた。最後の会合を終え、協会から感謝状を贈られた内館委員は、貴乃花親方が出馬した理事選について「(協会は)何を守って何を改革するかを明確にすることに尽きます」と指摘。「貴乃花は本当に今改革しないといけないと思って立ったと思う。若い人が声を上げた時につぶすのではなく、両者が同じテーブルで話し合いをしなかったことがまずかったと思う」と冷静に分析した。

 貴乃花親方は出馬のために二所ノ関一門から離脱。間垣親方(元横綱・2代目若乃花)ら6人の親方が追随し、協会内から批判の声も上がった。しかし、内館委員は「若い人が立つのは協会としても喜ぶべきもの。それに、破門されても頑張ろう、変えようという7人が協会内にいるのは協会にとっても1つの財産」と貴乃花グループを“擁護”。「一門を守るという協会の考え方も守るべきこと」と二所一門の態度を尊重しつつ、時に協会批判も口にしてきた自身と同じく、角界を良くしようと努力する姿勢を評価した。

 一方で、朝青龍への厳しい姿勢は最後まで変わらなかった。横審初の女性委員として00年秋場所からの日々を「幸せな10年間」と振り返ったが、思い出としては「貴乃花引退にまつわること。それと朝青龍のサッカー問題での一連の狼藉(ろうぜき)ぶり」を挙げた。その朝青龍は初場所中にも暴行事件を起こしたとあって「私の最後の場所で優勝。花道を飾ってもらって(朝青龍に)愛されていたんだと思いますけど、残念ながら横綱の片思いよ。アスリートとしては150%認めるけど横綱としては認めていない」と突き放した。

 「外国の伝統文化で禄をはんでいる人間がその文化をなめている。イチローも松井もベースボールをなめてないでしょ」。またも協会から厳重注意を受けた朝青龍について、内舘委員は最後に「これだけ狼藉をはたらいているのだから、もう引退しているのよ。一般社会ならとっくにクビ」とバッサリ。後任の女性委員は当分実現しそうにないが、約20分間の演説は、角界正常化のため今後も声を張り上げてほしいと思わせるものだった。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年01月26日 ]

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