俺の姉妹は吸血鬼!

作品集: 最新 投稿日時: 2010/01/27 00:09:31 更新日時: 2010/01/27 00:09:31 評価: 2/4 POINT: 40 Rate: 2.60

 

分類
フラン
幻想入り
オリジナル設定
俺が幻想入りして早一か月。紅魔館でフランのお兄様として、そしてレミリアの弟として過ごすようになった・・・というか、レミリアに無理やり認めてもらった訳なんだが、そのあたりのことは俺がかっこわるすぎて・・・。いつかちゃんと向き合えるようになったら書く、ということで勘弁してもらいたい。
そんなわけで(どんなわけかは気にしたら負け)早速だが俺とフランの仲がただの兄妹から変わるきっかけになったあの夜の話を読んでみてくれ。いや読め!でなければ帰れ!



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ここに来てレミィやフランの夜行性生活になれてきたころ。いつもどおり空がほんのり明るくなってきたころに寝ようとしているとフランがやってきた。
・・・トン・・・トンと控えめノックの後、ドアの隙間から恥ずかしそうに覗いてくる。

「あの・・・お兄様・・・ちょっと、いい?」
「いいけど、どうしたのこんな時間に?」
「えっと、なんか眠れなかったから・・・その・・・」

うわぁかわいいなぁかわいいよぉ虐めたくなっちゃうじゃないかいけない娘だなぁ。

「ん?どうして欲しいの?」
「ぅ・・・なんかお姉様みたい・・・お兄様わざとやってる・・・?」

あーやっぱやることは同じなのですねレミリアお姉様。

「あ!やっぱりそうなんだ!もうなんでお姉様もお兄様もこんなにいじわるなのー!?」
「そんなの決まってるじゃないか。フランがかわいいからだよ。」
「かっ、かわ!?そ、そんなのじゃごまかされないもんっ!いい加減にしないときゅってしてどかーんだからね!?」

顔を真っ赤にして怒るフランはかわいいけど俺の息子をきゅってしてどかーんはちょっとまだ早いなぁ。
とか馬鹿なこと言ってないでそろそろちゃんとしようかな。すでに出落ち感120%だけどね。はははっ。

「失礼しました妹様。それではベッドまでお連れいたします。」
「もうっ・・・最初からちゃんときゃあ!?」

フランをお姫様だっこでベッドまで連れていく。

「ちょ、え、いいよ自分で歩けるってば!」
「そう遠慮なさらずに。あと暴れると危ないですよ?」
「うぅ・・・やっぱりいぢわるだぁ・・・。」

やっぱりいぢめるの楽しいや・・・ふへへ・・・。

「よっと。さて、このあとは隣で一緒に寝てあげればいいのかな?」
「ぁ・・・うん・・・。」
「ほら、隣どうぞ。」

俺がフランの入るスペースを作ってあげると、

「えっと、お兄様・・・その、む、そっち向いてて・・・。」
「え?別にいいじゃん。このほうがフランの顔が見られるし。」
「いいからぁ!ほら早く!」
「うわ、わかった!わかったから首をそれ以上回さないでぇっぐあぁ!?」
「あっ、あと!え、えっちなことしたら、きゅってしてどかーんだからね!?」

なんて顔真っ赤にしながら言うもんだから思わずえっちなことしたくなっちゃうよぐへへ・・・。
じゃなくて。今日はシリアスな雰囲気を漂わせたいんだよばーろー。それと首痛い。

「わかってるって。大丈夫だからおいで?」
「うん・・・じゃ、じゃあ・・・よいしょ・・・。」

フランの羽と体温を背中に感じる。背中あわせでも恥ずかしいのか微妙にもぞもぞしていてかわいい。

「それで、フランはなんで眠れなくなっちゃったの?」
「・・・あの、ね・・・その・・・ちょっと考え事してたの・・・。」
「考え事?」
「うん・・・。」
「何を考えてたのか教えてくれるかな?」
「え!?・・・えっと・・・言わなきゃ、ダメ・・・?」
「嫌なら言わなくてもいいよ。でも、俺はフランの力になりたいな。」
「・・・・・・・・・ぅう。」
「ま、昼はまだまだ長いからさ。ゆっくりでいいよ。」

そう言ってフランの手をそっと握ってあげる俺。

「お兄様・・・。」

フランは覚悟を決めたと言わんばかりに俺の手を握って言った。

「あの、ね・・・。私、ずっとある人の事考えてたの。その人ね、特別強いわけじゃないのに私のところに来て、負けても負けても諦めないで必ず次の日にまた挑戦しに来るの。」
「ぇ・・・・・・・・・・・・。」
「何日かしていい加減うっとおしくなったから『もう負け。私の負けでいいわよ。あなたの根性には負けたわ・・・。それで、私はどうすればいいの?』って言ったの。そしたら、『君の友達になりたい。君のそばにいたいんだ!』って言ったのよ!思わず『なんで?』って聞いたの。ねぇお兄様。その人なんて言ったかわかる?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「なんで黙ってるのお兄様?お兄様なら絶対わかるわよね?」
「・・・・・・・・・『フランが、好きだから!』・・・・・・。」
「ふふっ、正解。こんな能力の私に、その人は好きって言ってくれたの。ずっと地下室で暮らしてたから、最初は好きとかそういう気持ちが理解できなくて・・・でもその人の事考えてると胸がきゅ〜ってなって、自分でもよくわからないうちにひどいこと言ったり、意地悪しちゃって・・・。」

自分の胸の内を語るフラン。今はまだ、黙って手を握り応援するだけにする。

「それでね、パチェに相談してみたの。そしたら・・・そしたらね・・・私、その人に恋してるんだって言われた。不思議とね、恋してる〜って自覚するととたんに会いたくなっちゃうんだよ。それで・・・また、気を引きたくて、わがまま言って・・・ぅ、困らせて・・・ぐすっ・・・。」
「フラン・・・」
「ねぇ・・・お兄様、っく・・・教えて・・・そっ、その人はぁ・・・こっこんな私の、ことっ、まだ・・・っく・・・す、好きでいてくれてるかなぁっ・・・?」
「そんなの・・・!」

『ある人』は俺だから。フランが自分の想いを、伝えてくれたから。次は、俺が言わないと。

「当たり前だろ・・・俺はこの世界の誰よりも、フランのことを愛してる・・・!」
「ぉ、にぃさまぁ・・・ぐすっ、う、ぁ・・・ふえええぇぇぇーん!おにいさまぁああああああーーー!」
「よしよし・・・大丈夫、大丈夫だから・・・。ほらそんなに泣くなってば・・・。」
「おにぃさまぁ・・・おにいさまぁあああーーーうぇええぇぇぇーーーん!」


※幼女号泣中...


「・・・ぅっく、ぐす・・・ふぁ・・・。」
「落ち着いた?」
「・・・うん・・・。」
「えっと・・・。なんで泣いちゃったのー?とか・・・聞いても、いい?」
「ぅ。お兄様・・・せっかくここまで合格だったのに、なんで女の子にそういうこと聞くかなぁ?」
「いや、俺がフランを泣かせちゃったんなら・・・嫌だなぁみたいな・・・?」
「なんで疑問形なの!?・・・もうっ。」
「あ、あはは・・・。・・・で?」
「・・・その、お兄様に・・・いろいろ、ひどいこと言ったりしたな〜とかって思ったら・・・なんか私ってダメダメだなって・・・・・・そしたら・・・なんかよくわかんないけど、悲しくなっちゃって・・・って、なにニヤニヤしてるの!?半分くらいはお兄様のせいなんだからねっ!?」
「あーごめんごめん。やっぱりフランはかわいいなぁと思ってさ。」
「も、もう!お兄様のばかぁっ!」
「え・・・俺のこと嫌いになっちゃった・・・かな・・・?」
「あぅ・・・お、お兄様のことは・・・その・・・だいすき・・・だよ・・・。」
「あはははは〜やっぱフランはかわいいなぁ〜。」
「え!?もしかして演技!?だまされた!?」
「んー?なんのことかなー?」
「やっぱりお兄様もいじわるだぁー!」
「やっぱり、俺のこと嫌いになっちゃったの・・・かな?」
「ニヤニヤしながら言っても意味ないからね!?」
「てへっ☆」
「お兄様のキャラがわからなくなってきた・・・。」

そう言って頭をかかえるフラン。
ごめんフラン。自分でもよくわからない。だが!これだけは言える!!

「この世界の誰よりも!フランを愛してるキャラだああああああーーーー!!」
「っ!そ、そんな恥ずかしいこと叫ばないでよ!?お姉さまとかに聞かれちゃうでしょ!?」
「やったな!お姉さま公認のお付き合いだぜ!」
「どんだけポジティブなの!?」
「フランは一生俺のことを愛してくれると確信するくらいさ!」
「そんなの当たり前じゃない!」

「「!?」」

「ぁ・・・うぅ・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「な、なんか言ってよ・・・恥ずかしいよ・・・。」
「えっと・・・その、う、うれしいです・・・。」
「あはは・・・お兄様ってホントに面白い・・・。あのね、私本気でお兄様のこと大好きだよ?」

フランが、急に真面目な顔で話してきた。
ははっ、今更言われなくても、そんなの知ってるって。

「俺だって本気でフランのこと大好きだよ。」
「じゃあさ・・・お兄様。私と・・・フランドール・スカーレットと、契約してくれませんか?」
「え・・・?」
「もちろん、ちゃんとした・・・悪魔との契約、だよ?」
「でも、だって・・・俺はにんげn」

フランが俺の唇に人差し指をあてて俺の言葉をさえぎる。

「わかってる・・・でも、それでも私はお兄様がいいの。たとえお兄様が私より先に死んじゃっても、私がお兄様を愛した記憶は永遠に残る。それに・・・お兄様が望めば、いまからでも吸血鬼になれるんだよ?」
「そうなのか・・・?」
「うん。私かお姉さまの血を飲めばいいの。でも・・・その・・・もし、なるんだったら・・・で、できれば私の血を飲んでくれた方が・・・うれしいなぁーなんて・・・。」
「いや・・・まぁ、なるとすればもちろんそうするけど・・・。」
「けど・・・?」

フランが不安そうな目で俺を見つめてくる。
別にフランとの契約がいやなわけじゃない。ただ・・・。

「せっかく頑張って言ってくれたフランには悪いけど・・・少し考えさせてくれないか・・・?」
「え・・・?」
「大事な、事だから。俺にとってもフランにとっても・・・だから・・・。」
「・・・わかった。大丈夫だよお兄様、495年も地下にいたから・・・一日や二日なんて大したことないもん。お兄様が返事をくれるまで、待ってるから・・・。」
「フラン・・・ありがとう・・・。」
「でもね、これだけは覚えてて・・・吸血鬼はね、契約者にふさわしい相手を“感じる”の。そしてそれは世界でたった一人なんだよ。」
「わかった。じゃあ・・・そろそろ寝ようか。」
「うん。おやすみなさい・・・。」
「おやすみ、フラン・・・。」

そうして俺たちは、まるで恋人のようにしっかりと抱き合いながら眠るのだった・・・・・・。
まずは駄文を読んでいただきありがとうございます。名前は長いので『騎士』とか『夜』とか『ないと』とか適当に呼んでください。
いきなり物語の途中から始まってますが、これは某星戦争の映画がエピソード4から始まったようn・・・ごめんなさいまだ初心者なのでバトルシーン書けないだけです。もし読みたい人がいるのならいつか書くかもしれません。
あと、この話は続きます。たぶん。ですからで今後の参考のためにダメだしは遠慮なくお願いします。もちろんダメだし以外の感想も遠慮なくどうぞ。

それではまたノシ
ないと・おぶ・すか〜れっと
作品情報
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最新
投稿日時:
2010/01/27 00:09:31
更新日時:
2010/01/27 00:09:31
評価:
2/4
POINT:
40
Rate:
2.60
簡易匿名評価
POINT
0. 20点 匿名評価 投稿数: 2
1. 10 名前が無い程度の能力 ■2010/01/27 00:21:57
悪い事は言わんから、親か兄弟姉妹に読んでもらえ
4. 10 名前が無い程度の能力 ■2010/01/27 00:26:29
凄い鳥肌が立ちました
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