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名護市長選:「普天間」県外・国外を要求 当選の稲嶺氏

 【名護】米軍普天間飛行場の移設問題が最大の争点となった名護市長選挙で初当選した稲嶺進氏(64)は25日午前、名護市名護の選挙事務所で琉球新報社のインタビューに応じ、鳩山由紀夫首相が辺野古を候補地として排除しない考えを示したことについて、「選挙で民意は示された。それを重く受け止めてほしい」と述べ、あらためて県外・国外移設を求めた。早い時期に議会の協力を得て、移設反対決議か意見書を可決してもらい、民意を伝えたい意向を表明した。

 移設先候補地に取りざたされているキャンプ・シュワブ陸上部を含めた他の県内移設先については「単なる危険の平行移動。やるべきでない」と、あくまで県外・国外を求めていく考えを強調した。

 仲井真県政との関係については「過重な基地負担となっていることは知事も知っている。認識は一致しており、同じ立ち位置で行動を共にできるようお願いしたい」と述べた。

 選挙結果が1588票差だったことについては「考え方の違う人がそれだけいる。それはしっかり受け止める。ただ、これまでの選挙結果を変えたことは大きな意味がある」と指摘した。

 二分されてきた市民の融和については「市民と会話のキャッチボールをしていくことで必ず分かり合えると思う」と語った。

 市によると、稲嶺氏への当選証書は27日に手渡され、2月8日付で市長に就任する。

(琉球新報)

2010年1月26日

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