永住外国人への参政権付与について、日本国内では根強い反対意見がある。反対運動は、数年前からインターネット上で散見される程度だった。ところが昨年民主党政権に代わった頃から、反対運動は勢いを増し、行動をともなうものも出てきた。
都内ではJR新大久保駅や池袋駅など、外国人集住地域で反対派の街頭演説が行われた。元日には、参政権付与推進の中心と見られている小沢一郎・民主党幹事長宅(東京・世田谷)前で、数十人規模の抗議行動があった。15日には、火炎瓶のようなものを持った男が警備員ともみ合いになり、公務執行妨害で逮捕された。
一方、永住外国人はおおむね今回の動きを歓迎している。
「日籍華人参政支援協会」の段躍中会長は「当会は中国系の日本国籍取得者の政界進出支援を行っているが、中国籍を持ち続けたいと願う人は多い。そのような方にとって今回の動きは朗報。永住外国人の政治意識も高まると思う」と述べた。 |