
この10年、“心の癒し”をテーマに歌い続けてきました。その間、1万箇所を越える老人福祉施設やホスピス、少年院などにボランティアミニコンサートで訪問させていただきました。
その事によって得られたものは、あらゆる名声やレッテルをこえて本質的な音楽が、あらゆる境遇や言葉や年代や国境をこえて人々の心に届く…ということでした。
地位や名声や人気がなくても、なんの肩書きがなくても、人が涙する音楽。そこで芽生えたあたたかな貴重な体験が私にとっての大切なものです。一人でも多くの人々の心に歌を通して、聞く人の心に本当の愛しさや切なさが芽生え、真にみんなが共に生きることの大切さに気づくなら、命の限りという扉の前にいる人たちの希望の灯りになるのではないかと思ったのです。
今回、骨髄移植を待っている人がいて、一人でも多くのドナーが増える事がその命を救う事に繋がるという事を知りました。音楽を通して何かちからになれるなら…とこの度このチャリティーコンサートに参加いたしました。
そして、大切なものはなんですか?と問いかけることによってそれがその人の気づきになって、本当は誰しもの中にある大切なものに出逢えるなら・・・そんな思いを込めて歌を唄い続けたいと思っています。