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かずさアカデミアパーク:経営が破綻 千葉県も出資

民事再生法適用申請の経緯を説明する相原茂雄社長(右)と吉田敏英専務=千葉市中央区で
民事再生法適用申請の経緯を説明する相原茂雄社長(右)と吉田敏英専務=千葉市中央区で
千葉県の森田健作知事は「かずさアカデミアパーク」への企業誘致を進めてきたが、立地企業は15社にとどまっていた。
千葉県の森田健作知事は「かずさアカデミアパーク」への企業誘致を進めてきたが、立地企業は15社にとどまっていた。

 千葉県が35.9%を出資し、ホテルやスポーツクラブなどを経営する第三セクター「かずさアカデミアパーク」(木更津市、相原茂雄社長)が25日、千葉地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破綻(はたん)した。負債額は57億6900万円。

 県は80年代前半、バイオ関連企業や研究施設を丘陵地約273ヘクタールに誘致する構想を策定。成田空港周辺の開発、千葉市の幕張新都心開発と並ぶ3大プロジェクトの一つとして、これまでに基盤整備費など約500億円を投資した。ところが、誘致が進まず、立地企業は計画段階も含め現時点で15社。分譲・賃貸する企業用地149ヘクタールのうち約44%が手つかずとなっている。

 三セクは91年に設立されたが、立地企業からの協力金が十分集まらず、05年に債務超過となり、金融機関から借り入れできなくなった。以後、県は運営資金として毎年3億~5億円を貸し付けてきたが、存続は困難として10年度の貸し付けをしないことを決めた。貸付残高は17億3900万円。【森有正、倉田陶子、斎藤有香】

毎日新聞 2010年1月25日 20時38分(最終更新 1月25日 21時55分)

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