食事をするのが遅いことに立腹して小学1年の長男(7)に暴行したとして、警視庁小岩署は24日、東京都江戸川区東松本1、電気工、岡本健二(31)と妻の無職、千草(22)両容疑者を傷害容疑で逮捕した。長男は暴行を受けた後、死亡した。小岩署は司法解剖で死因を調べ、暴行と死亡の因果関係を捜査する方針。
逮捕容疑は、23日午後8時から約1時間、自宅アパートで、長男で同区立松本小1年の海渡(かいと)君を正座させて顔を数回平手打ちしたり、両足を数回けり、けがをさせたとしている。両容疑者は「ご飯を食べるのが遅いので、しつけのためやった」と容疑を認めているという。暴行後、海渡君がぐったりしたため、千草容疑者が119番した。海渡君は救急車で病院に運ばれたが、24日午前7時ごろに死亡した。
海渡君の両腕や背中には古いあざが複数あった。健二容疑者は「日ごろからうそをついたり、悪いことをして謝らない時はたたいていた」と供述しており、小岩署は、海渡君が日常的に暴行されていた疑いがあるとみて捜査している。
小岩署や近所の人によると、両容疑者は数年前から同居を始め、昨年2月に結婚した。海渡君は千草容疑者の連れ子。【古関俊樹、神澤龍二】
毎日新聞 2010年1月25日 東京朝刊