(cache) 毛髪の水銀濃度平均の10倍 鯨肉消費多い太地町 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 毛髪の水銀濃度平均の10倍 鯨肉消費多い太地町

     沿岸に生息する小型鯨の一種、ゴンドウクジラの肉などを食べる機会の多い和歌山県太地町の住民の毛髪中水銀濃度は、日本の平均値の約10倍と高く、肉に含まれる高濃度の水銀が原因とみられるとの調査結果を北海道医療大(北海道当別町)と第一薬科大(福岡市)などのグループが21日までに突き止めた。海洋汚染に関する国際雑誌に近く発表する。

     グループの遠藤哲也北海道医療大准教授は「海外の研究結果からすると、健康影響が出てもおかしくないほど高濃度の水銀が検出された住民もいる。健康状態や汚染の実態の詳しい調査が必要だ。水銀の汚染度が高い鯨肉の消費を減らす努力も必要だろう」と話している。

     グループは2007年12月から08年7月にかけて同町の男性住民30人、女性20人から毛髪を提供してもらい、水銀濃度を調査。毛髪の総水銀濃度は男性が21・6ppm、女性が11・9ppmで、日本人の平均値(それぞれ2・55ppmと1・43ppm)を大きく上回った。

      【共同通信】