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ピュウピュウ日誌

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12-20 今こそ語るぞ、新作「ヤマト」 ※ネタバレ満載 [続き] 最近観た映画。(157056)」
[ 映画・TV鑑賞記 ]    

あっという間に文字数制限を超えてしまった。...(^^;)
というわけで、続けます。m(__)m

※今度こそ、かなりネタバレします。ご注意ください。


◆物語作法として、総統は相当おかしい


西崎はかつてスタッフから「赤坂のデスラー」と呼ばれていた。本人もまんざらではなかったようだ。
まあ、それはどうでもいいとして。..(笑)

物語の状況設定はかなりおかしい。
3年後に地球が移動性のブラックホールに飲み込まれる。人類の移住先はアマール星。移住交渉も完了して、移民船団がアマール星に向かうところ、謎の敵に襲われる。しかも複数の星の艦隊に包囲されるという形で虐殺されていく。...ざっと、そんな始まりだ。
多くの人が指摘していることだが、移住交渉も終わったというのに、そのアマール星が星間国家連合に所属していることも、地球を"侵略者"と見なして「撃退」を決議していることも知らないのは理解しがたい。SUSという事実上の独裁者達が突然物事を取り決めたとしても、地球に警告メール(笑)くらい送れるだろう。そうすれば、少なくとも「謎の敵に襲われました!」なんて叫ぶことはなかったはずだし、地球は星間国家連合に挨拶くらいしただろうし、SUSとも直談判したに違いない。
つまり真っ当に考えれば、この映画の状況そのものが成立しないということだ。実に柔で危なっかしいストーリー設定だ。

また、星間国家連合に所属する各国艦隊も少しおかしい。彼らはUSA...じゃなくてSUSに地球を「侵略者」だと思い込まされているらしい。第一次移民船団を襲った時の映像を編集して、地球側の反撃シーンだけ繋いで見せているからだ。それを裏付けるように、ゴルイ提督(今回西崎氏が萌えてるキャラ)は「あの巨大船を攻撃せよ」と命令を発する。なるほど、それが移民船とは知らないわけだ。でも、別の国の艦隊では指揮官が「あの移民船を狙え」と言っている。知ってるんじゃん。(苦笑)
どうしてこういうセリフを入れちゃうかなあ..と思う。

ところで、今回のヤマトはとにかく頑丈だ。移民船の盾になって、敵の集中砲火を一身に受け続けても、傷ひとつ付かない。他の艦はそうでもないようで、ヤマトだけがやたらと頑丈。移民船の船体もその材質で造れば良かったんじゃないか?と思う。
でもそのおかげで、ヤマトが犠牲的行動を採っても感動を呼ばなくなってしまった。あれだけ強ければ、そりゃあ盾にもなれるだろうさ。..(苦笑) 「自己中心的になるな」「他人のために行動しろ」というメッセージをこめるチャンスも失ったと思う。


さて、ヤマトが護る第三次移民船団は無事にアマール星に着いた。アマールの王女と和やかに話す古代。移住交渉がきっちり成立しているのが、ここでも判る。ところが、古代は王朝の警備責任者から「この星から出て行ってくれ」と言われる。地球人類を保護すると、SUSに睨まれるので困るというわけだ。それは理解できる事態だ。
アマール星を出れば人類は絶滅。出て行かなければ、アマール星に迷惑をかける。さあ困った。どうする、古代??
とても良い設定だ。観る側もどうすべきか考えてしまう。うーん、古代がどういう結論を出すのか、気になるぞ!!...と思ったら、そんな心配はいらなかった。警備責任者の話が終わらないうちに、SUSが(ヤマトではなく)アマール星を爆撃し始めたからだ。(^^;) これじゃあ、応戦すればいいだけ。せっかく悩ましい状況だったのに。...
こういう"こらえ性のない"シナリオは、NHK大河っぽいドラマ「天地人」とどっこいどっこいだ。(--;)

ヤマトは護衛任務を放棄して(空の)移民船団を地球に送り出し、艦隊を引き連れてSUSの要塞に向けて発進。護衛なしで移民船団が地球に帰れるかどうか判らないけど、それはもはや関係なし、そんなことより目先の戦争だ〜!..ということなのか、あれは? このあたり、石原の臭いがぷんぷんする。
(そうそう。どうでもいいことだが、このSUSの要塞というのがどういうわけだか「ゴジラVSデストロイア」の怪獣デストロイアに良く似ている。)
とにかくSUSの前に艦隊を展開すると、後ろからアマール艦隊がやってくる。「私たちも参戦させてください」と息巻く、さっきの警備責任者。意気込みはよいのだけれど、SUSのニュートロンビーム攻撃が始まるといきなりヤマトの前に出て「ヤマト、後は頼みました!」と言って爆発。もう少しいろいろ艦隊行動してくれた方が助けになると思うのだが、"主役以外は活躍してはならない"物語のお作法と、西崎氏の"自己犠牲の美学"の呪いでさっさと退場。...
「ヤマト」シリーズは、ある時期からこういうパターンばかりだが、これでドラマが紡げると思っているのだろうか?

いかん、感情的になってしまった。δ(^^;)

いやいや、ちゃんとドラマは用意されていたのだ。
アマール軍の犠牲は周囲に展開する各国の艦隊に動揺を与えた。SUSに荷担する気が萎えた各国艦隊は一斉に戦場を離脱。
ね、感動的でしょ?という石原・西崎の顔が脳裏にちらつく。
でも言わせてもらえば、そんな簡単に離脱できるんだったら、最初からSUSにびびるなよ、と思う。SUSの軍事力に押さえつけられている設定自体が無意味だ。(笑)
そのSUS、いよいよ本気でヤマトを潰す気になる。ニュートロンビーム発射用意!...第一艦橋から目視で敵の攻撃準備を見破った古代、操縦桿をぐいと上げて「いかん、急上昇だ!」ヤマト、急上昇してビームをかわす。でも自分だけさっさと逃げて、地球艦隊に通信のひとつも送らないものだから、地球艦隊は壊滅。...."主役以外は活躍してはならない"物語のお作法と...(以下、略)(--;)。しかも今度は"自己犠牲"ですらない。
とにかく、これはいかんということで、影の薄かった大村副艦長が「私が、信濃で行きます!」と言い出す。信濃というのはヤマト型戦艦の三番艦..というわけではなく、ただの小型艦だ。新型爆弾を乗せて数人で操舵する小型潜水艦のようなもの。「しかし、あの爆弾はまだテストしていない..」いつも思うが、どうしてこういう大事なもののテストを怠るのだ、皆さん?(>ヤマト、>スタートレック、..)
このパターンになると、だいたいオチは想像がつく。そう、敵弾で操舵不能になって、敵艦に体当たりして爆発するのだ。要するに「信濃」どころか「回天」になってしまう。「独り身の俺には、怖いものはないんだぁ!〜」と叫ぶ大村さん。それは誰に向けて言っているのだ? ついでに昨今の政治関係で「独り者は社会に貢献していない」とか「私の年金が働いてもいない老人に使われるのは納得いかない」とか「子供を産まない夫婦にもっと税金をかけろ」等という、数々のとんでも発言を思い起こさせるのは何故なんだ??(--;)

いかん、物語を追いながら書いていたら、きりがないけれど、このまま行こう。(^^;)

とにかく、その戦いが終わったと思ったらもうラストだ。地球が間もなくブラックホールに飲み込まれる!!!
最後まで地球に残っていた医師達(誰でもいいから、あの変な医務長の代わりにヤマトに乗ってやってほしかった)や古代美雪を乗せたシャトルが飛び立って、あっという間に墜落。知らせを受けたヤマトのパイロットがコスモパルサー(=繰り返すようだが、戦闘機です)で救出に行こうとして、古代に静止される。「あんた、それでも人の親か! それでもヤマトの艦長か!」と罵るパイロットを無視して、コスモゼロで出発!(←わかっていると思うけど、戦闘機です)シャトルに何人も乗っていたことくらい聞いているだろうに、後部座席に一人しか乗れない戦闘機で飛び出すのがス・テ・キ。(いつも艦に積んでいる救命艇はどうした?)
よくあるパターンではあるが、古代はビュビュンと飛んですぐさま墜落現場に到着。「美雪〜!」と一声上げるだけで「お父さん..」と返事があり、あっさり美雪を発見。ガレキを簡単にひょいと取り除いて、骨一つ折れていない美雪を救出すると、他の生存者を捜すことなく飛び立つのだった。....
はあ....(ため息)
これに限らず、とにかくそういうベタベタの薄い展開が随所に見られる。まあ、昔の「ヤマト」も往々にしてこんなものだが、それをブームまっただ中の"調子に乗って踊った"時期につくるならともかく、20年以上も経ってからつくってしまうあたりに、西崎の"老い"を感じる。

そして、ヤマトは地球を後にする。さっきも書いたが、ここでようやく「今までありがとう〜!」と地球に手を振る乗組員。「我々は地球を大切にして来なかった。..」と呟く古代。そして地球はブラックホールに飲み込まれ、自分達の意思で残った人々を吸い込み、数々の歴史的建造物を砕き、"さよなら地球"と書いた子供の絵が玩具の猿とともに宙を舞う....なんていうシーンは全くなく、突然宇宙空間にフリーザみたいなヤツが現れる。
何だかもの凄く嫌な予感がする。(苦笑)
「はっはっは! 我々はこの時を待っていたのだ! お前達にはブラックホールにしか見えないだろうが、あれは実は我々の...」聞かれてもいないのに、喋りまくるフリーザもどき。こらこら、おまえはなぜ黙っていられないのだ。あともう少しというところで、何のためにネタばらしするのだ?(苦笑)
おかげで事態に気づいた古代は、ヤマトをブラックホールに進入させる。別に必要でもないのに、いちいち第三艦橋が内壁にぶつかって壊れていく。そして波動砲発射!...というところで、もう一つ"お馴染みのパターン"が挿入されて、無事に事態を打開! 地球は救われる。
土星や木星あたりは間に合わなかったと思うので、今後が大変そうだが、めでたしめでたし。
「ヤマト」の"お約束"を入れることで、ファンに喜んでもらおうと思ったのかもしれないが、いかにもとってつけた感じだった。そもそも"お約束"というのは、あくまでうまく機能する段取りの中で生きるものであって、それ自体を守るために存在するわけではないと思うのだが。.....

長々と書いたが、そんな調子で物語は終わる。第一部・完ということは、最低でももう1本つくるわけだ。3部作らしいが。

どうも、シナリオに頭を使っていないようだ。観客の予測をはずし、思っても見ない展開に放り込む気概よりも、過去のいろいろな作品で使われた定番のシーンをよせ集めて、最大公約数的に平均点をクリアしようとしただけに感じる。
「ヤマト」の20年以上の眠りからの"復活"が、こんなもので良いものかね....

折しも、今日は「JIN-仁-」の最終回。主人公の恋人が仁に言う。
「(手術を受けるのは)怖いけど、手術が成功すれば3000人以上の人達が希望を持てる。もし失敗して(私が死ぬとして)も、人々を救う医術の礎になれるなら、この手術は無駄じゃない。」
死ぬシーンをつくるためだけに生み出されるキャラクター達。西崎が「ヤマト」のドラマで盛んに繰り返させようとする"自己犠牲"ってなんだろう? 他人のために命を投げ出す勇気? でも、その前に"その人の人生"があることを彼は忘れている。自分の存在を大切にしたその上で、勇気を振り絞って他人に尽くすのが人間の心なのだ。
ところが、西崎の描く人物やドラマはどれもご都合主義で「心」がない。映画が説得力を持たないのは当たり前だ。


◆それでも良いところはあった?

良かったところ。....ヤマトの発進シーンはまあまあだった。確かに良かったとは思うが、その時点ではまだ先の話を知らなかったので、「さあ、いよいよだ!」と期待していただけかもしれない。(笑)
あとは、移民船団の後尾を敵襲から守るために、ヤマトが旋回して戻っていくカット。これはCGで良かったと思う。
それくらいかな。..

すみません、あとは思いつきません!(^^;) 勘弁してください!! m(__)m


でも、一見の価値はある映画ですよ。たぶん、映像的にはあちこち楽しめるはずです、はい。...(笑)

 

感想文・第二部 完




Last updated  2009/12/21 11:06:18 PM
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Re:12-20 今こそ語るぞ、新作「ヤマト」 ※ネタバレ満載 [続き](12/20)   ENGAGE!さん


Re[1]:12-20 今こそ語るぞ、新作「ヤマト」 ※ネタバレ満載 [続き](12/20)   ピュウピュウ11さん


Re[2]:12-20 今こそ語るぞ、新作「ヤマト」 ※ネタバレ満載 [続き](12/20)   ENGAGE!さん


Re:12-20 今こそ語るぞ、新作「ヤマト」 ※ネタバレ満載 [続き](12/20)   cosmotiger002さん


Re[1]:12-20 今こそ語るぞ、新作「ヤマト」 ※ネタバレ満載 [続き](12/20)   ピュウピュウ11さん


足跡からきました   ザンガンさん


Re:足跡からきました(12/20)   ピュウピュウ11さん

ザンガンさん、いらっしゃい。(^^)
コメント欄は字数制限がきついので、少し紋切り的になりますが、ご容赦ください。m(__)m


>アマールから地球に帰る移民船団にはちゃんと護衛戦艦がついてます。
>それと、あの状況下ではSUS艦隊に戦いを挑まないと、また襲われてしまいます。。。

つまりヤマトがSUSの攻撃を引きつけることで、結果的に移民船団の帰還を助けるということですね?
一理ありますが、あの時点で古代はSUS艦隊をどこまで把握していたのでしょう?
それと、もしそういうことなら古代のセリフが必要ですね。観ている側が補完する領域ではないと思います。


>あと、ラストのあのメチャクチャな終わり方はファンの要望の結果なので・・・
>西崎Pの押していたエンディングはもっと納得の出来る形でしたよ。

プレミア試写会で両方のエンディングを観ましたが、僕は没にした(つまり地球"消滅"の)方が良いと思いました。ただ、あのエンディングはあまり作り込んでいなかったいうか、最後の"あのシーン"だけ削った感じで物足りなかったです。
(もともと使うつもりがないように感じました。)

原案がどうであれ、最終的にあのエンディングを選択したのは制作者自身です。
作品を発表するのは、その評価を世に問うということ。「本当はもっと良かった」はプロの作品として意味を成しません。
ファンがそれを語るのは良いし、心情としては僕も解りますが、それを「作品評価」に加味するわけにはいきません。

>大村副長の特攻は、あの状況下の軍人なら誰もが取りますね・・・

僕はそうは思いません。
そもそも、わざわざ特攻シチュエーションばかり作らないで欲しいです。他にドラマはないの? 僕が繰り返し言いたいのはそれです。
(2009/12/26 07:07:30 PM)

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