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全勝V!佐野、ノア初タイトル

 「ノア」(24日、後楽園ホール)

 グローバル・タッグリーグ戦の優勝決定戦で、高山善廣(43)と佐野巧真(44)のアラフォーコンビが杉浦貴(39)、谷口周平(33)組を破って初優勝。ノア最長の26年近いキャリアを誇る佐野は、ノアでの初タイトルを手にした。

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 佐野に的を絞った杉浦と谷口を、高山が次々にエベレストジャーマンでブン投げる。開幕前「自然と分かり合っている」(佐野)と自負していた通りのカットプレーが、勝負を分けた。高山が場外で杉浦を捕獲し、佐野が孤立した谷口の頭部に回し蹴り、次いでローリング・ソバットをブチ込んで完全KO。全勝優勝を達成した。

 92年末に佐野が新日本からUインターに移籍して以来の仲になる。高山が全日本、佐野が高田道場と別れたこともあったが、01年に佐野がノア入り。再び道は重なった。

 コンビとしては06年のGHCタッグ王座決定戦で敗れ、08年のタッグリーグは5位と結果を出せなかったが、当時は高山が脳こうそくから復帰したばかり。それも昨年、全日本の3冠王座に君臨して「完全復活」(高山)の手応えを得た。

 ノア初タイトルとなる佐野は「この年齢で、高山とのタッグで取れたことに夢がある」と感慨深げ。くしくも全日本では3日に47歳の武藤敬司と40歳の船木誠勝が世界タッグ王座を奪取し、新日本では2月14日に42歳の中西学がIWGP挑戦と今冬、マット界を40代が席巻している。

 次の標的は力皇猛、モハメドヨネ組のGHCタッグ王座。アラフォーコンビは「ベルトを持ってるだけのチャンピオンの挑戦を受ける」と、声をそろえた。

(2010年1月24日)
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