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誰に投票するか見せろ!?裏切り阻止策に貴派“物言い”

<大相撲初場所千秋楽>報道陣の質問に答える貴乃花親方
<大相撲初場所千秋楽>報道陣の質問に答える貴乃花親方
Photo By スポニチ

 2月1日の日本相撲協会の理事選挙で、一部の一門が投票の際に誰に入れたかを確認する方針であることが分かった。“裏切り者”を防ぐための締め付け策だが、若手親方らから反発の声が噴出。貴乃花親方(元横綱)グループの音羽山親方(元大関・貴ノ浪)も、そうした行為が行われた場合は、監督官庁の文部科学省などに無効ややり直しを求める意向を明かした。

 理事選挙の投票方法をめぐって新たな問題が浮上した。関係者によると、23日朝、時津風一門が両国国技館で臨時の一門会を開催。会合では理事選挙の際、投票用紙にどの候補を記入したかを立会人に見せてから投票箱に入れるよう通達されたという。高砂一門や二所ノ関一門でも同様の通達が行われた模様だ。

 しかし、こうした一門からの一方的な締め付けに一部の親方から反発の声が上がっている。ある親方は「自分は一門が決めた人に投票します。なのに、そこまで信用されていないのかと思ってしまう。これでは、貴乃花親方を落とすためのものと見られても仕方がない」と不満そうに訴えた。そして「自分と同じ考えの人はいっぱいいる。それなら最初から選挙なんてやる必要がなくなる。ボイコットしたいくらい」とぶちまけた。

 日本相撲協会の基本ルール「寄付行為」には「理事の選挙は、評議員会において評議員の単記無記名投票により行う。選挙は相撲道の本旨に鑑(かんが)み、名誉と品位を汚すことなく厳正に行われねばならない」と記されている。大山選挙管理委員長(元幕内・大飛)は「投票用紙を(立会人に)見せるかどうかは私たちの関係するところではない。われわれ(選挙管理委員)は2枚入れるとか、誤字がないかをチェックするだけだ」と話したが、投票用紙をチェックすることは無記名投票の目的に反することになる。

 貴乃花親方を支持する音羽山親方は「そういうことがないことを祈っています」と前置きしながらも、そうした動きがあることに「常識的にはおかしいと思う。それなら9人の支持者を集めた段階で当選とするとした方がまだ公平」と不快感を示した。そして「もしそうなったら、監督官庁の文科省の管轄下でやってもらった方がいい」と語り、投票後に無効とやり直しを訴える意向だ。貴乃花派の一門離脱の余波は思わぬ方向に広がっている。2月1日までまだまだ混乱が続きそうだ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年01月25日 ]

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