険しい表情で報道陣の取材に応じる鳩山由紀夫首相=25日午前8時、首相公邸、上田潤撮影
鳩山由紀夫首相は25日の衆院予算委員会で、前日の沖縄県名護市長選で米軍普天間飛行場の市内への移設に反対する稲嶺進氏が当選したことについて、「選挙の結果は名護市民の民意の表れだ。いずれにしても、国の責任でしっかりと普天間の移設先の結論を出す。民意は民意として受け止めさせていただく。5月までに政府として結論を出させていただく強い決意だ」と述べた。同市辺野古への移設を断念するかどうかについては言及を避けた。社民党の阿部知子氏の質問に答えた。
また、平野博文官房長官は25日の会見で「(選挙結果は)民意のひとつであることは否定しないが、そのことで辺野古が削除だという判断には立たない。ゼロベースで最適地を探す」と述べた。
移設先について市長選の結果だけで判断すれば、国の安全保障政策を地元の判断に委ねるのかといった批判を招きかねず、国の責任で考えるとの姿勢を強調したと見られる。