「う〜ん……」
「塾で、楽しいときと、楽しくないときを考えてみようか?」
「そしたら算数が楽しくなくて、国語と社会と理科はけっこう楽しい」
「なるほどね。国語の授業が一番楽しいんだ。じゃあ、国語をやってる自分は何点くらいかな?」
「百点くらい」
「おぉ、やるじゃん! じゃあ、算数は?」
「算数は、四十点くらい」
「四十点くらいかぁ。じゃあ、算数の授業出なくていいって言われたら、ラッキーって感じ?」
「算数は、そういう感じかも。でも、塾には行きたい」
「じゃあ、最後、三番のおうち。おうちは、なんで三番なんだろ?」
「う〜ん……なんかぁ……なんだろ?」
「言いづらい? お母さんを前にして、ふふふふふ」
「べつに」