2009/11/9
「ある遺書」
子浦にきて早いもんでもうだいぶ立ち(?)ました(君たち漢字によわいね・主人談)。ときどきご主人からよるいろいろな話をききます。きのうは戦争のことでした。人間の社会はたいへんだなあ〜と二人は漢字(?)ましたよ。
椰子の葉のせせらぎがきこえないか。
恋人智恵子への遺書(引用:群青)
穴沢利夫少尉 中央大學卒 陸軍特別操縦見習士官一期 陸軍特別攻撃隊 第二十期振武隊 昭和20年4月12日 沖縄周辺洋上で戦死 23歳
二人で力を合わせて努めて来たが終に実を結ばずに終わった。希望を持ちながらも心の一隅であんなにも恐れていた”時期を失する”ということが実現して了ったのである。
去月10日,楽しみの日を胸に描きながら池袋の駅で別れたが,帰隊直後,わが隊を直接取り巻く情況は急転した。発信は当分禁止された。転々処を変えつつ多忙の毎日を送った。そして今,晴れの出撃の日を迎えたのである。便りを書きたい,書くことはうんとある。
然しそのどれもが今迄のあなたの厚情に御礼を言う言葉以外の何物でもないことを知る。あなたのご両親様,兄様,姉様,妹様,弟様,みんないい人でした。至らぬ自分にかけて下さった御親切,全く月並の御礼の言葉では済み切れぬけれど「ありがとうございました」と最後の純一なる心底から言っておきます。
今は徒に過去における長い交際のあとをたどりたくない。問題は今後にあるのだから。常に正しい判断をあなたの頭脳は与えて進ませてくれること,信ずる。ただしそれとは別個に,婚約をしてあった男性として,散ってゆく男性として,女性であるあなたに少し言って征きたい。
あなたの幸を希う以外に何物もない。徒に過去の小義に拘る勿れ。あなたは過去に生きるのではない。勇気をもって過去を忘れ,将来に新活面を見出す事。あなたは今後の一時々々の現実の中に生きるのだ。穴沢は現実の世界にはもう存在しない。
極めて抽象的に流れたかも知れぬが,将来生起する具体的な場面場面に活かしてくれる様,自分勝手な一方的な言葉ではないつもりである。純客観的な立場に立って言うのである。当地は既に桜も散り果てた。今更何を言うかと自分でも考えるが,ちょっぴり慾を言ってみたい。
1.読みたい本 「万葉」「句集」「道程」「一点鐘」「故郷」
2.観たい画 ラファエル「聖母子像」,芳崖「非母観音」
3.智恵子 会いたい,話したい,無性に。今後は明るく
朗らかに。自分も負けず朗らかに笑って征く。
昭和20年4月12日
智恵子様
利夫
これはえいがのシーンではなくて本物ですよ。
二機の特攻機が命中した米空母バンカーヒル
広田幸宣少尉 海軍甲種飛行予科練習生第十期
第一神風特別攻撃隊葉桜隊
昭和19年10月30日 比島方面にて戦死 21歳
8名で出撃した特攻機は米空母フランクリン,同空母
ベロー・ウッドに大損害を与えた。
拝啓 たびたびのおたよりうれしく拝見いたしました。この前の便箋七枚の手紙を見ては涙がとめどなくほほを伝わりました。
何回も何回もくりかえして読みました。金送りましたが,こんなによろこんで頂けるとは思ひませんでした。神様などへそなえなくてもよろしいですから,すぐ用立ててください。少し金持ちらしくやってください。財布が底抜けにならぬ様一ヶ月に一回は必ず補給します。
私は貯金はこちらでたくさんやっていますから,送った金はじゃんじゃん使ってください。みかん着いたそうで何よりです。出来たらもっとおくりませう。
玉ちゃんにも子遣ひ出来るだけ送りますからお嫁に行く日の貯金に。
お母さんの書いてよこされたことも近い中にあるかも知れません。今度金が自由になったらゆっくりと面会にこられないですか。やがては泊まりもありますし,二十四時間の休みもありますから,ゆっくり話も出来ますし,共に寝る事も出来るわけです。汽車は酔わなければよいのだがなあ。トランク要るなら送ってもよいです。ではお体大切に,ベッドの中で
なつかしい母上様, かあちゃんよ!!
下の写真の後列左は敷島隊指揮官関行男大尉である。最初の神風特攻隊の指揮官。関の死後ニ階級特進した。関はその心境を語った。
「僕のような優秀なパイロットを殺すなんて,日本もおしまいだよ。僕は体当たりしなくとも500キロ爆弾を空母の飛行甲板に命中できる。僕は明日,天皇陛下のためとか日本帝国のためとかで往くんじゃあない。KA(妻のこと)のために往くんだ。日本が負けたら,KAがアメ公に何されるかわからん。僕は彼女を守るために死ぬんだ」
終戦後に自刃した大西瀧治朗中将・特攻は統率の外道と称しながら次のような訓示を特攻兵にしている。また終戦に際し,徹底抗戦を呼びかけた馬鹿者でもある。
1944年10月20日1000 於マニラ
「日本はまさに危機である。しかもこの危機を救いうるものは,大臣でも大将でも軍指令部総長でもない。司令長官でもない。それは諸子の如き純真にして気力に満ちた若い人々のみである。従って自分は一億総国民にかわってお願いする。どうか成功を祈る。皆は既に神である。神であるから欲望はないであろう。が,もしあるすれば、自分の体当たりが成功するかどうか,それを知りたいことであろう。しかし皆は永い眠りにつくのであるから,残念ながら知ることも聞かせることも出来ない。だが自分はこれを見届けて,必ず上聞に達するようにするから,そこは安心して往ってほしい。」訓示を終わって大西は隊員一人一人と熱い握手を交わした。
日本軍の特別攻撃隊は,航空機,人間魚雷,人間爆弾,人間機雷などが考案され司令官の命令,推奨によって組織的に行なわれたにもかかわらず,これを自主的,自発的に5000人もの特攻隊員を死なせた事は責任回避であり,英霊の自主的,自発的特攻をことさら強調しているのであれば,これこそ亡き者への侮辱でもある。
日本軍はこの特攻によって,米国と有利に交渉を展開できると読んでいた向きもあったが,米国はSUICIDE PLANE(自殺飛行)と呼びとんだお門違いであった。海軍に続いて陸軍がまるで戦果を競うように若者を特攻に駆り立てた。あくまで命令ではなく自発的,自主的特攻である。こうすれば自分達に責任が及ぶことはない。こういうことをするんだよ日本人は!昔も今も。だからちょんまげ時代と変らないんだ。
山県有朋によって陸・海・空三軍総司令長官に祭り上げられた大元帥は華々しい戦果の報告しか受けなかったという。天皇を悲しませたくなかった。これが理由である。最近昭和天皇がA級戦犯の祀られている九段へ参拝した観想を不快感とのべた報道があった。天皇の本意を指導者は知らなかったとも言える。(管理人注:この記事は4年前の記事でありその後管理人は英国公文書館などで直接昭和天皇について多くの事実を掌握したがここでは控えたい)戦果の誤認・修正電報を握りつぶした大本営参謀達。
日本は戦う前に負けていた。特攻は組織として上部が連帯責任を負う気概があれば跳飛爆撃・反跳爆撃などの手段もあった。(跳飛爆撃とは爆弾を海面下に沈ませず石の水切りのような形で進行させる方法。反跳爆撃はある一定の速度・毎時360から420キロ・高度50メートルから海面に爆弾を投下すると水切りと同様の原理で飛び跳ねながら進行し命中させる方法。遅延信管を五秒に設定)1944年の時点で大元帥はじめ,大将,大本営参謀は特攻の是非を論ずることは可能であった。
彼らの死を決して無駄にしてはならない。(情報元・東海大学鳥飼行博研究室)
随分無駄死にしたんだね。
米国が対日参戦を決定したとの報道にガーター騎士団のメーソンであり日本支部長である昭和天皇は小躍りして喜んだとの元侍従長の記述がある。またロンドン郊外KEW GARDENにある英国公文書館で調べた結果『1945年4月日本では空襲の最中に皇后陛下の名でスイスの赤十字に1000万ドルが送金されている。これは莫大な天皇家の資産の移動に関するものであろうがこれ以上書くのは資料ファイル・ナンバーも含めて止めておこうか,とご主人は言っていましたよ。
これは千円札の野口英世ですが写真から見て右半分をよ〜くみてくださいね。あるいは拡大して見ると皮膚は「爬虫類」目は「ルシファーの目」つまり一ドル紙幣に刻まれた「万物を見る目」なのであります。
現在世界は数年後に恐ろしくおぞましい状況になってゆくでしょう。それはもう避けて通ることは出来ませんし弁証法の総仕上げにかかってくるとおもいます。民主が政権をとろうが何をしようがまずしなくてはならないのは「破防法」を成立させカルトの消滅をはかるのが一番手っ取り早い。しかし風を征するモリア(イルミナティ)の手先である彼らはイルミナティの代理人でもある。日本はその根っこの部分で極楽トンボと言われても当然の社会でもある。それを知らせるために今まで1700以上の記事を書いてきた。そういう内容をもう書くことはないでしょう。もう子浦で生活をはじめた以上は。
拙稿を読まれたある読者の観想がここにある。
http://blogs.yahoo.co.jp/dankaioyajibanzai/25736375.html
オバマさんが来日するそうですがWHITE HOUSEはあくまで表の舞台(気がむいたらクリックしてお読みください)であってその上にBLACK HOUSEがそびえ立っていることを忘れてはなりません。
代理人は,彼らの忠義を彼らの国ではなく,風の征するモレア=イルミナティに捧げるのである。彼らの狙いは彼らの愛すべき国を破壊して,その殺戮から利益を得ることである<ヘンリー・マルコウ>。
拙稿OUT OF EDENにもいろいろありますのでお暇な方はご覧あれ。
一部過去記事を抜粋してあります。しかしながらセラピストなどの治療を受けておられる方はご遠慮ください。余りにも現実離れしているからです。しかし嘘はなくこれが残念ながら裏の世界の現実の世界なのです。
White is Black,Black is White. Then,that's the way it is!
これが弁証法の真の姿です。
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