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裏献金場所?手帳に記載 東京地検、石川容疑者から押収 '10/1/25

 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、水谷建設(三重県桑名市)関係者が供述した「裏献金授受」のホテル名を書き込んだとみられる元私設秘書の衆院議員石川知裕いしかわ・ともひろ容疑者(36)の手帳が東京地検特捜部に押収されていたことが25日、関係者への取材で分かった。

 特捜部は、手帳の記載が、水谷建設関係者が供述している東京・赤坂の全日空ホテル(現ANAインターコンチネンタルホテル東京)での5千万円の授受を裏付ける可能性があるとみて、調べを進める。

 関係者によると、石川容疑者が2004年当時使用していた手帳の10月15日金曜日の欄に「全日空」などと書き込まれていた。

 水谷建設関係者は、特捜部に対し、前社長が04年10月15日午後、石川容疑者に5千万円を渡したと供述。特捜部は土地代に充てられた4億円にこの5千万円が含まれているとみて調べている。

 全日空ホテルは小沢氏や陸山会が頻繁に利用。陸山会が土地購入代を決済したのは「授受」の約2週間後に当たる10月29日だった。

 石川容疑者は逮捕前の7日に地元・帯広市で「私が(水谷建設の)社長(当時)と会い、お金をもらったとの報道があるが、一切ない」と否定。特捜部にも同様の供述をしているという。

 小沢氏も任意聴取された23日の記者会見で「不正な金は水谷建設はもちろん、他の会社からも一切受け取っていない。秘書や秘書だった者も受け取っていないと確信していると(検事に)申し上げた」と否定した。

 水谷建設関係者は特捜部に対し、5千万円は小沢氏の地元岩手県奥州市の胆沢ダム(建設中)の下請け工事受注が目的だったと説明。特捜部は、石川容疑者が銀行営業日の04年10月18日に同額の5千万円を陸山会口座に入金しているのを確認している。




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