クロムモリブデン
『不躾なQ友』
作/演出 青木秀樹
2009/12/30
於 赤坂レッド/シアター
待ちに待ったクロムモリブデン
シワさんがでる~
前から2列目と思って行ってみたらなんと最前列!
舞台装置がすごい。滑車があるからなんだろうと思ったら、
椅子・テーブルがいる場面では滑車によって椅子・テーブルが降りてきて、
要らない場面では上に吊り上げられる。
割と狭い舞台で場面転換を可能にする裏技だったのだ!
これいつかやりたい・・・
さて、最初の場面から。
カバンを持った男に、おまわりさんが職務質問する。
カバンの中を見せてくれと。
カバンの中をひっくり返すと、カッターナイフが出てくる。
警部らしき人も登場する。偶然中学校の旧友だった。
思い出せない思い出を次々とまくし立てる。
忘れていた幼いころの夢を思い出す。
旧友の妻が出てくる。その女性は思い出せる。好きだった娘だ。
夫婦関係うまく言ってないという。この女はお前にやるという。
そして警部はカバンを持った男の妻を勝手に殺し、俺を殺してくれと乞い願う。
正当防衛を装って、カバンを持った男は彼を拳銃で撃ち殺した。
舞台は変わって警察署。
カバンを持った男の自白は、実は虚言だった。
催眠術にかけられていたのだった。
犯してもいない罪を自白する男。
同じようなケースが再び起こり、自白者は二人に。
彼らは、もはや精神病患者同然だった。
せっかく忘れていた子供のころの夢を思い出したとき、
催眠の中で彼らは旧友を殺したのだ。
そして、無気力になった。
そこに催眠術師が現れる。
彼は、かけようと思ってもいない催眠術をかけてしまい戸惑っている。
彼は、催眠術によって人を幸せにできるのではないかと思った。
彼は、無気力こそが幸せだと思った。
しかし、警察は言う、無気力は幸せではないと。
そして、催眠術にかからなかった漫才師の片割れに、
催眠術のシナリオを変えてもらう実験を行うことになった。
催眠術にかかってもらった彼に、旧友を殺さない選択肢をとらせるのだ。
結果は大成功、旧友を殺さずに帰ってきた・・・
と思いきや、彼は催眠術から目が覚めずに踊り続ける。
そして夢の中の登場人物、現実世界の人物もろとも、猟銃で皆殺しにしてしまった。
********
シワさんは警察署の取調官役なのだが、
なぜかカタコトの日本語。
シワさんの得意なw
『フェロえもん』見ましたか?
舞台初盤の、警官たちのまくし立て合戦で一気に世界へ引き込まれ、
舞台終盤の、コールの掛け合い合戦がやみつきになる。
これぞクロムモリブデンか!
評定。★★★★★
次回予告
『夢見る乙女じゃいられない』
1/7~11@王子小劇場
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