整骨院での保険適応範囲
整骨院(接骨院)では、どんな症状で健康保険が使えるか?結論から言うと
整骨院(接骨院)では、「傷めたきっかけ」のある肩こり、腰痛、関節痛のような痛みを伴う「ケガ」で健康保険は使えます!「傷めたきっかけ」というのも「不意に振り返ったら」とか「不意に前かがみになったら」という、どんな些細なきっかけでも「傷めたきっかけ」です。
しかし、昨今では、多くの健康保険組合は「整骨院で保険適応となるものは激しい痛みを伴う急性のケガのみ」と受け取れるようなチラシを配布し、患者が気軽に整骨院に行けない環境作りに取り組んでいます。例えばこんな感じ(ここをクリック)。 「急性外傷のみ」という条文は、法律にも、社会保険庁が公布した文書にも、どこにも記載されていません。まさに、「風説の流布」です。ホリエモンの方がまだ可愛いもんだ。これは、整骨院に患者が流れる事で不利益をこうむる「誰か」の陰謀でしょう。
大事な事は国民の健康です。整形外科が痛みを治す事に無関心な現状において、この健康保険組合の取り組みは、国民に対して不利益を与える以外のなにものでもありません。健康保険を使えて、痛みを治す事に真剣な先生に当たる確率が高いのは、整骨院のみです。痛みに困った時、気軽に整骨院(接骨院)を頼れる環境こそ国民の利益です!
以下に、『整骨院(接骨院)では、「傷めたきっかけ」のある肩こり、腰痛、関節痛のような痛みを伴う「ケガ」で健康保険は使えます』という根拠を示します。
日本の医療保険制度を取り仕切っているのは、健康保険組合ではなく社会保険庁です。社会保険庁が公布したものだけが、医療保険制度の決まりごととなれます。その社会保険庁が公布したものの中に「柔道整復師の施術に係る算定基準の実施上の留意事項」 という、整骨院(接骨院)が保険請求をする上での細かい決まり事が記載されている文書があり、この中の「第一(通則)の5」に整骨院での保険適応範囲についてこう明示されています。
「療養費の支給対象となる負傷は、急性又は亜急性の外傷性の骨折、脱臼、打撲、及び捻挫であり、内科的原因による疾患は含まれないこと。なお、急性または亜急性の介達外力による筋、腱の断裂について算定して差し支えないこと。」(第一の5より)
条文中の語句を説明します。
●「急性の外傷」とは急激な外力がきっかけで生じたケガ。
●「亜急性の外傷」とは、反復的、継続的な外力がきっかけで生じたケガ。健康保険組合が流布している情報には、この「亜急性」という語句が抜けています。
●「内科的原因」とは、リュウマチ、痛風、骨のガンなどから生じる、関節の炎症や骨折。
●「内科的疾患以外の骨折、脱臼、打撲及び捻挫と、介達外力による筋、腱の断裂」が意味する事は、「全てのケガ」です。
●この条文中に、傷めたきっかけの強弱、症状の強弱を定める語句はありません。
以上の事から、この「第一の5」の条文を簡単に表すと
「整骨院(接骨院)で保険の適応となるものは、傷めたきっかけのあるケガ」です。
さらに、内科的疾患がない限り、痛みがある所には必ずケガがあり、ケガがある所には必ず痛みがあると考えるのが自然です。
このことから、
「整骨院での保険適応となるものは、傷めたきっかけのある痛み」であるといえます。
さらに深く見て行きます。
ここで言う原因にも何の規定もありません。例え、原因が些細なものでも、痛みが軽度なものでも、保険の適応です。
「傷めたきっかけのある痛み」を例に出してみます。「スポーツ中に生じた痛み」はもちろんのこと、「食器棚に手を伸ばした際、肩に走った痛み」「歯磨き中に前屈した際に生じた腰痛」「不意に振り返った際に生じた首の痛み」「朝、目が覚めた際に気付いた首の痛み(寝違い)」「掃除中に生じた膝の痛み」など、日常的な動作中に生じた痛みは全て保険適応です。
以上の事を踏まえて
「肩こり」「だるさ」は保険不適応だと流布されていますが、気付いてください。肩こりやだるさは「軽度な痛み」と同じ意味です。ただ、表現方法が違うだけです。
耐え難い「肩こり」「だるさ」には、内科的疾患がない限り必ず傷めたきっかけがあります。原因がなければ、自然に考えて痛みは出ないでしょ?
つまり、何かをきっかけに生じた肩こりは健康保険適応です。「肩こり」は単なる痛みの表現方法なんだ、と認識してください。辛いんだから痛みなんです!
ただし、「普段辛くはないが、マッサージを受けると気持ちが良い程度の肩こり」は「単なる肩こり」として「第一の6」で保険適応外と示されています。
また、変形性関節症はケガでないから整骨院では見れない。と流布されています。しかし、変形してても捻挫はするんです。そこに捻挫があれば、整骨院の保険適応範囲です。関節症があっても、ある日を境に急に腫れたら、必ず捻ってます。けっかけがなければ腫れるわけがない。
「原因のある痛み」であれば整骨院で治療できます。一気に痛みを治してしまいましょう。
以上の事から、整骨院ではほぼ全ての痛みで保険適応だと、分かってもらえましたか?
痛みに困ったとき、保険を使った安い治療をお望みなら、現状で痛みに無関心な整形外科を頼るより、痛みを治す事に真剣な先生に当たる確率の高い整骨院を頼ってもらう事をお勧めします。
しかし、何度も言いますが、治療をする整骨院に「治す気」がなければ治りません。私のブログの「治せる医療機関探し大作戦!」 を参考にし、1割の誠実な整骨院を探し出し、健康になれることを祈ってます。