北九州市と市が出資する財団法人「九州ヒューマンメディア創造センター」、九州工業大は24日、同市小倉北区の魚町商店街で情報通信技術(ICT)を使って買い物客に商店街の情報を提供する実証実験を行った。
実証実験は、買い物客に店舗情報を効果的に発信するため、九工大の大学院生が中心となって構築したシステムを実際に検証する狙い。実験は、買い物客に小型の無線センサー装置を渡し、「食べる」「買う」「楽しむ」の三つから一つを選択してもらい、装置をモニターにかざすと商店街の約70店の中から目的に応じた店舗情報がモニター上に映し出される仕組み。
この日は商店街の4カ所にモニターを設置し、約60人が実験に参加。北九州市出身で7年ぶりに同商店街を訪れたという佐賀市の会社員永田清吾さん(26)は「商店街にどういう店舗があるのか知らない観光客にとって役に立つシステムだ」と話していた。
=2010/01/25付 西日本新聞朝刊=