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田口オリックス復帰「野球学びたい」

 チャンピオンリングをつけた拳をかかげ笑顔を見せる田口=大阪市内のホテル
 チャンピオンリングをつけた拳をかかげ笑顔を見せる田口=大阪市内のホテル

 オリックスは23日、前米大リーグ・カブスの田口壮外野手(40)獲得を発表した。1年契約で年俸8000万円プラス出来高、背番号は33。大阪市内で会見した田口は、9年ぶりのオリックス復帰について「岡田監督と、もう一度、野球がしたくなった」と語った。岡田野球を学ぶため、疑問があれば監督室を訪ねることを宣言。26日からキャンプ地・宮古島に先乗りし、若手の合同自主トレに加わることも明かした。

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 古巣で、大先輩が面白そうな野球をやろうとしている。米国か日本か、ではなく自分も“岡田野球”に加わりたくなった。「もう40歳なんでね。どこで野球をやるかより、どんな野球をやりたいか考えたんです」。

 田口が9年ぶりのオリックス復帰を決断した。この日午後に大阪市内で正式契約を交わして会見。指には、公の場に出るときにつけるという、メジャー時代に獲得した2個のチャンピオンリング。だがその実績を感じさせないぐらい、以前と変わらず気さくに質問に答えた。

 94年から、岡田監督の現役最後の2年間、ともにオリックスでプレーした。今回、その岡田監督から誘いを受けた。

 「岡田監督ともう一度、一緒にプレーしたくなった。すごく選手思いで育てながら勝つ野球。それに魅力を感じた。野球を学びたいですね。昔は怖くて口がきけなかった。今でも怖いですけど」

 田口は、岡田監督が米カージナルス時代のトニー・ラルーサ監督と似ているという。「データや経験をもとに、すごく先を読む力があるんですよね」。疑問があれば必ず監督室を訪ねた田口に、名将は必ず納得のいく説明をした。「オリックスでも監督室に行こうと思います」。今度は岡田野球の神髄を盗む。

 当然、周囲は将来の指導者候補とみる。だが田口は「レギュラーをとる自信がなかったら野球やってません」と、あくまで選手として全力を尽くす。妻子はまだ米国にいるが、26日から宮古島・先乗り組に入ることも決めた。「若手と一緒でも全然問題ない。まだ僕を怖がってる若手もいるかもしれないし(笑)」。年齢も感じさせない。熱い男が帰ってきた。

(2010年1月23日)
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