冬季五輪
2010年1月24日
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見届けたい闘魂ドラマ
バンクーバー冬季五輪の開幕が間近になってきた。4年に1度の「雪と氷の祭典」である。楽しみにしたい。本県は冬季競技からは縁遠いと思われがちだが、これまでにもフィギュアスケートの村主章枝選手ら、スケート競技を中心に名選手を輩出している。バンクーバー大会ではスキー・フリースタイルの西伸幸選手、尾崎快選手が神奈川出身だ。
その中でも西選手は川崎市生まれ、同市立南加瀬中学の出身で、生粋の“神奈川っ子”。千葉県の屋内スキー施設でフリースタイルのモーグル競技と出合ったという異色の経歴の持ち主であり、スキーのために高校から長野県に単身移り住んで技を磨いてきたという。
16日に米・ユタ州で行われたW杯第6戦では、自身今季初の決勝に進出して5位入賞と大健闘。五輪直前での好調ぶりに、本番でも大きな期待がかかる。雪なし県の神奈川で少年時代を過ごした選手が、そうしたハンディをものともせず、夢の舞台で活躍する姿を見るのが待ち遠しい。冬季競技を志す子どもたちだけでなく、多くの人に夢を与えることだろう。
日本選手団全体をみると、前回のトリノ五輪はメダルがフィギュアスケート女子・荒川静香選手の金1個だけ。2002年ソルトレークシティー五輪でも銀メダル1個、銅メダル1個に終わっており、このところ低迷が続いている。
バンクーバー五輪では、女子の浅田真央選手を筆頭に「史上最強の布陣」といわれるフィギュアのほか、スキー女子フリースタイルの上村愛子選手らに金メダルの期待がかかる。中学生ながら注目を集める高木美帆選手の出場するスピードスケートや、スノーボードもメダル圏内にいる。とはいえ、金メダル5個を含む10個のメダルを獲得した長野五輪のような活躍までは望めないかもしれない。
だが、五輪はメダル数を競うだけのものではない。行政刷新会議の事業仕分けで「マイナーな冬季競技を支援する必要があるのか」という仕分け人の発言に、スポーツ界から異論が相次いだのは記憶に新しい。
結果に一喜一憂するのがスポーツ観戦の常ではあるが、西選手をはじめとするアスリート一人一人に、五輪に懸けてきたストーリーがある。そんなドラマも、じっくりと見届けたい。
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