2009/04/14
造成工事の現場などでは、工事の進捗状況を定期的に空撮で記録することがあります。ただ、飛行機やヘリコプターはコストも高く、飛行高度も高いので撮影角度にも制限があります。
そこで便利なのがラジコン飛行機やラジコンヘリです。しかし、操縦に相当な熟練がいり、見通せない場所は撮影が難しいのが欠点でした。
この問題を大幅に改善したのが、国際航業がこのほど発売した超小型無人飛行機「MD4-200」です。
4枚のローターを持つ一見、変わった外観の機体には、GPS受信機を搭載しており、操縦も従来のラジコンヘリなどに比べるとずっと簡単になりました。
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
手を離せば空中静止
するくらいの安定性なのです。
先週、埼玉県内のある現場で、この無人飛行機を実際に飛ばしてみました。
国際航業のオペレーターが送信機を操作すると、電動モーターによってローターが静かに回り始め、やがて大空に吸い込まれるようにぐんぐん上昇していきます。
無人飛行機には撮影用のデジタルカメラのほか、動画用カメラが搭載されており、ヘッドマウントディスプレーを着けると
まるで自分が飛んでいる
かと錯覚するような動画をリアルタイムに見ることができます。
この無人撮影機は、ドイツのマイクロドローンズ社が開発したもので、半径500m、高度120mで、20分の連続飛行が可能です。
GPS受信機も積んでいるので、あらかじめ飛行経路をインプットしておくと、人間の手に頼らず、自律飛行させることもできます。
この無人飛行機の使い勝手は果たしてどうだったのかは、5月に当サイト内の「建設IT実験隊」のコーナーで報告されますので、お楽しみに!
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