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ガメ・オベールの日本語練習帳iii-大庭亀夫の生活と意見 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2010-01-24

gameover10012010-01-24

ヒラリー・クリントンの奇妙な提案

05:11 | ヒラリー・クリントンの奇妙な提案 - ガメ・オベールの日本語練習帳iii-大庭亀夫の生活と意見 を含むブックマーク はてなブックマーク - ヒラリー・クリントンの奇妙な提案 - ガメ・オベールの日本語練習帳iii-大庭亀夫の生活と意見 ヒラリー・クリントンの奇妙な提案 - ガメ・オベールの日本語練習帳iii-大庭亀夫の生活と意見 のブックマークコメント


モニも妹もわしも「ハイチハイチハイチ」で一日が、あっというまに経ってしまう。

ハイチの政府は、どうやら国民を助けるのにあんまり熱心ではないよーだ。

ボランティアなんてのは結局気休めだな」と、うんざりした様子で言うひとがいる。

まー、そーいーなさんな。



ところでハイチ地震が起きてキャンセルされたヒラリー・クリントンオーストラリアニュージーランド歴訪で奇妙なことがあったが、日本のマスメディアをじいいいいーと見ていてもいつまで経っても報道しないようなので、ここに書きとめておきます。


クリントンニュージーランド政府に対して送った挨拶は、

「日本の捕鯨は到底世界が許容できない暴挙である。合衆国ニュージーランドオーストラリアの三国が国際世論のリーダーとなって捕鯨を撤廃に追い込むように努力するべきだ」というものでした。


これがどれほど「ヘン」なメッセージであるか外交のカンがあるひとには直ぐにわかる。

捕鯨」の話しをいまのような経済環境のときに大きな話題としてもちだすのは、そーだなー、一億円の家を買う話しをしているときに3000円の違いをオオマジメに述べ立てるようなものです。


ニュージーランドには、「核をもちこませない」という国是がある。

おおむかし、その国是に反して明らかに核を搭載しているとしか思われない合衆国艦船が寄港しようとしたので政府が拒絶しました。


合衆国は激怒してニュージーランドとの軍事同盟を破棄してしまった。

「日本人の不正直さを見習え」とゆわれてアッタマに来た当時のランギは、そーゆー不正直な国は同盟者としてふさわしくない、と大声で言い返して人口300万人(当時)の国は人口2億人の世界一の軍事大国と大喧嘩して袂を分かった。

「おらが国は独立国だぞ。なめんな」とゆった。

そーゆー経緯で、ニュージーランド合衆国は軍事的にはまったく疎遠なのね。

ところがここに来て、「軍事同盟を復活しましょう」とゆってきました。


それはなぜか?


軍事に詳しいひとは、ははあーん、と思うでしょう。

合衆国は、1949年に恐慌状態で策定した防衛線を近い将来、南に下げる準備をしているのだ。

1941年の防衛線に下げようとしているようです。

太平洋において、日本ー合衆国オーストラリアニュージーランドラインから、

合衆国オーストラリアニュージーランドという伝統的な防衛戦略に戻りつつある。


もっと重大なのは、その結束の象徴として「反捕鯨」を掲げていることです。

諸国民の南太平洋における団結の徴として「鯨を救え」を合い言葉にしよう、と呼びかけている。


ニュージーランドは小国なので新聞も他のメディア外交に明るい。

「鯨を助けてくれればニュージーランドを救ってあげよう、とクリントンはいった」とかと報道して茶化していました。

あっというまに合衆国の戦略を見抜いてしまった。

しかし、クリントンの提案そのものには比較的好意的な反応であった。

「反捕鯨」で団結しよう、というのは太平洋地域ではたいへんわかりやすい主張なのね。

反対勢力、というものがほとんどないでしょう。

2015年くらいから始まる、とゆわれている日本の本格的な凋落をにらんで、またひとつ手を打っている。この大きな戦略の変更はラッドが首相のときのほうがやりやすい、という考えも当然もっているわけです。


日本のひとは、この事態をどう展開するか注視したほうがよい。

日本にとってはたいへん重要、どころか、国の死命を制しかねない問題を含んでいる、と思います。




と、ゆーわけでおもわず記事を書いちったけどな。

この頃は新しく読み始めたひとが多いよーで、「くおーの、バッカタレが」と思うとわしが2,3日から半年くらいの範囲でブログを閉鎖する、というのを知らんよーだ。

それから、2chの方は、ね。記事にも何回も出てきますが、(友達が2chの資料をつくっているので)2chのひとの個人攻撃のパターンを収集しているのね。

だから閉鎖するたびに2chのなかのどっかでやっている、「くたばれガメ」のスレッドを見つけてきて、載っけることにしてます。

昆虫採集、みたいなものだとゆえばいーだろーか。

このスレッドは普段誰も見ない超過疎スレッドなのでわしの目的に丁度かなう(読むひとがいっぱいくると嬉しくてコーフンするみたい)ので、これからも閉鎖するときは愛用すると思います。

2chのひとは別に他人のブログを読んでなんかいやしないので、記事に書いても、何回おんなじことをやっても、ちゃんと付き合ってくれて、「日本人の他人への中傷」のパターンをひととおり見せてもらえる。

あっ、2chのひとびと、わっしはちゃんと「あーん、そんなこというなんて、ひどい!

ぐやじいー。そんなことゆわれたらわっし生きていけないわ。くやしいくやしい、ぐやじいー」とゆって、ちゃんと傷ついているから、この次ぎもマジメに中傷するよーに。

きみたちも人生の目的が出来てよいであろう。

それしか能がないわけだし。


「ごぼう」なひとびとのほうは、ブログ、読みました。

ドマジメなだけのひとなのかも知れないので、簡単に書いておきます。

プライベートモードのいちばん最後に出ていたメッセージ

岩川隆「神を信ぜず」立風書房(文庫はダメ)「末尾参考図書」に挙がっていると思うよ。

あれは送ってもらえるんです。行かなくてもダイジョブ」

もし自分でとれなければ、わっしはBC級戦犯の資料がおいてあるところへ今年はなかなかいけないが、そこへ行ったら資料を送ってあげられると思う。

英語だが、読めるでしょう?

しかし、わっしはあなたがマジメなひとにしても、あの失礼なコメントはいやだな。

口元が汚い。

普通のひとには普通の生活があります。

たくさんの興味の対象があって、いろいろな言語のいろいろな国のひとと、さまざまな話題について話し合っている。

インターネットだけに限っても、みんな、そうやって暮らしているのね。

わっしは興味の対象が狭いほうですが、それでも、自分の毎日書いているものをざっと見ると、ここ一ヶ月だけでも「宗教パレスチナの問題、反ユダヤ主義カタロニアと他共和国のこじれた問題、原初フラメンコ中東インド、日本の狂言の類似、英語の起源、シンタックスと論理、予測関数レーザーと水の問題、コンピュータ言語ジェイド

犬のしつけ、猫の神秘、カントチーニ、オペラヴェルディ・フォーラム)」いっぱいある。日本語だけでも「捕鯨、男女同権、日本語」っちゅうふうにいくつかあったと思います。

だから歴史問題が重要ではない、とゆっているのではなくて、ね。

それだけをやっている、というふうにはならないのです。

あなたは「歴史の専門家」だそうだが、あなたの口ぶりだと「歴史の専門家」以外は歴史を考えてはいけないことになる。

それが「日本の伝統だ。専門家にまかせなさい」とあなたは言いたいのかも知れないが、そーゆー考えは、わしらには苦笑する以外こたえようがない考え方です。

わしらの社会では「専門家」くらい信用がないものはないからな。

だから、まあ、時間がすごくかかることもあるが、仕方がない、と思ってください。

BC級戦犯で犯人の特定が難しかった、というのは、こういう話しをするときは言わない方がいいと思います。論点がうまくつかめない独学のひとだ、という印象を与えてしまうのね。

なぜかというと、それは「当たり前」のことで、そもそもBC級戦犯の問題は

「犯人を特定する気なんか初めからまったくなかった」ことにある。

どうやら、あなたがわしの大好きな「ぽんぴい」オヤジと同じで単にクソマジメなだけらしいと思えてきたので、ちょっと返答しておきます。

皮肉や嫌味でゆっているのではなくて、戦犯、のようなものは日本語と英語の資料の両方にあたったほうがよい、と思います。たとえば英文の資料だけにあたって書いた研究者の本は、日本人への無理解にみちみちていて、とても読めたものではないものも多いのです。


すわあーて、と、

またすぐ記事を閉鎖する可能性はある。再開する可能性も、前のようにながあーいあいだ行方不明で、全然見えないところで、ぜんぜん違う「イナゴのおいしい煮かた」のブログを書いているかもしれぬ。

今回のブログ閉鎖の真の原因はantonianと絶交しちったことにあるよーだ。

windwalkerと絶交したときもそーであったが、antonianが読んでるからな、と考えてブログ記事を書いておったのに絶交したもんだから張り合いがなくなってしまった。

くだらん。


わっしは人気のないところで、なあーんとなく、のんびり、ひそひそしているのが好きである。

2chのひとがわしのことを「ひきこもり」と書いていたが、当たっているので笑ってしまいました。パーティ、とかもよく行くけど、仕方がないから行っているだけです。なんちゅーか、「家のお手伝い」の一部、なのかもしれんな。

わっし自身はコンピュータを開けて、いろいろな言語でいろいろなひとと話したり、

夏の日射しがある舗道に出たテーブルにモニとふたりで腰掛けて、ウエイトレスのねーちゃんと、天気の話、とか、近所のスーパーの特売の話、とかしているほうが、好きなよーだ。



ま、とりあえずヒラリー・クリントンの奇妙な提案については、日本のお友達たちに伝えるべな、と考えたので、ほいほいと記事を掲げておきます。

ブログは最短でも数日は開いておるであろう。


ところで「はてな」って「リベラルな日本人のブロググループ」なのか?

知らなかった(^^;)

日本は何にでもラベリングがされていて、すごいな。


では




追記:kamayanさん、


kamayanさんは、2chのデコッパチ諸君について、

>それぞれの国にいる最低な人間を見つめ執着するのは不健康な振る舞いだと思われます。

http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20100123

というが、あれらはクソ人間だが、それでも「仲間」は「仲間」なんだと思います。

(なんの?とゆわれると困るが)

だからマジメに相手をすることにしておる。

ときどきこうやって餌を投げ与えると、いままでショボショボしていたのが、わああっと寄ってきて、元気になる(^^)

個体の判別もつくので、おー、このおっさん元気だったのか、と思ったりします。

じゅん爺じゅん爺 2010/01/24 07:16 あーびっくりした。
悲しくていつもより入念に掃除してシチュウつくってワイン泣きながら飲んでたがな。
しょーがないからコメント送るつもりで自分のブログ書こうと決心しながら眠っただよ。

ウン、これからはそーするべ。

ブログ書くってことは、G・K・チェスタートンの「通路の人影」みたいなもんで、鏡に移った自分の姿を自分じゃないと思い込むことみたいで、何か恥ずかしい。

ところでオイラ、ブラウン神父シリーズを谷啓主演でテレビドラマ化するの妄想した事ある。ヴァランタン探偵はモチロン植木等、最終回に「秘密の庭」をもってきて〆る。フランボウが犬塚弘、ウーン、ちょっと弱いか。
橋本治がアントニオ・バンデラスで丹下サゼンつくるって案出してたの読んだ事あるが、これも捨てがたい。「百万両の壷」の配役妄想すると楽しいな。

ってなコメント書くこと出来ないから詰まんなくなるナァ・・・

portulaca198portulaca198 2010/01/24 08:20 あー!なーんやぁ?!開いてるやん!!!
心配して損しましたわ、もー。

>「くおーの、バッカタレが」と思うとわしが2,3日から半年くらいの範囲でブログを閉鎖する、というのを知らんよーだ。

そんなん、知りませんでしたわなぁ。
まぁ、いいですわ。とりあえずまた大庭亀夫ブログがまた開いてよかったよかった。
これは、合衆国とクリントンに感謝しないといけないのかな。なんか複雑な気分ですが。


ところで、記事とは全然関係ないことですみませんけど、またいつ閉まっちゃうかわからないのでkochasaengさんにコメントのお返事のお返事を書かせてください。

kochasaengさん、お名前の読みを教えてくださってどうもありがとうございます。これでkochasaengさんのお名前を読んだり書いたりするときにちゃんと心の中で発音できてうれしいです。
お礼が遅くなってごめんなさい。

>意味は「頭がよくてカッコいいオジサン」ということでは、まったくないです。ないな〜。

あ、私はkochasaengさんは頭がよくてかっこいい、というか渋い感じの人なんだろうなー、と思ってたんですが。

お祖父さま、猫も豚も何でもかんでも全部「マメ」って、いいなぁ。
うちにはセキセイインコがいるのですが、やっぱり代々みんな同じ名前で、今いるのは「チャッピーIV世」です。
でも人間に関しては、私は名前って重要だと思う。例えば「幸平(こうへい)くん」と「厳太(げんた)くん」では性格も変わってくるような気がします。
それに、人間の名前は、親の「子供に幸せになってほしい」という祈りがこもってることが多いですし。

ヴィチェンツァはkochasaengさんのご記憶が正しくて、宝飾工芸が盛んです。結構世界レベルです。でも日本人でそのことを知ってる人は業界のひとくらいなので(私もこっちに来るまで知らなかった)、ご存知とはうれしいです。

>コドモのころチェロなんか弾いてたんで

パッと、セロ弾きのゴーシュが頭に浮かびました。セロのゴーゴーいう音で動物の病気が治る、というのが好きで繰り返し読んでました。
うちの近所(と、言っても車で30分ぐらいだけど)にも割と有名な楽器工房があるんですよ。日本から注文が入ったりもするらしいです。

>そこのお兄ちゃんが「こったら所ヤだ。都会に行ってエラクなるべさ」って家出したときは、ギターを背負って馬に乗って逐電したのですが、そんな小林旭みたいなひとは目立っちゃってダメです。すぐに連れ戻されてたな。

これ、真剣だったお兄さんには悪いけど、笑いすぎてお腹が痛くなってしまいました。
いいなぁ。ギターを背負ってパカパカと都会を目指す若者。それを見送る牛たち。
すごくかっこいい。
そのお兄さん、今頃どうしてるんでしょうね。
幸せになっていて欲しいものです。

あー、直接kochasaengさんに向けてコメントを書くことができて、本当にうれしい!
ガメさん、どうもありがとう。

bublikibubliki 2010/01/24 09:11 昨日2ch見ました。もうトホホです。あたしの記憶にまちがいがなければ以前ガメ氏は『フランス人の脳味噌は普通のひとの半分しかない』とか書いてたと思いますが、それが『ガメ・オベールの本音のフランス人観』なんですかね。
あたしゃ目が覚めましたよ。やっぱり日本特殊論はまちがってます!!『日本はいい国だ。日本人さえいなければ』

shino-katsuragishino-katsuragi 2010/01/24 12:47 ガメさん

また、お話できるようで何より。蝗害に燗する意見も聴けてよかった。ボチボチいきましょう。

kochasaengkochasaeng 2010/01/24 13:34 なんかガメちゃんは忙しそうだから、コメントするの控えようかと思ってた。
そしたらじゅん爺さんが、駆けつけてナイスなこと言ってるし、portulacaさんからのお便りもあった。おお、bublikiさんも来てる。shino-katsuragiさんも。やっぱりおれもコメントしちゃおう。
あ。ガメちゃんは、しばらく記事は立てなくていいから、わしらに構わず仕事に励むように。って、おれたちはここの留守番かよ。

kochasaengってのは、いちおう意味はあるんだけど、おれにしか意味のない言葉なんです。テレくさいんで、やっぱり意味は教えないけど。
我が息子には良い名前をつけられたと思っております。それは満足してる。

チェロは良いよぉ。おれが弾いたら、もうたいへん。ヘタクソで。北海道の山の中育ちで良かったですよ。ゴリゴリ弾いても苦情が来ないもん。
イナカのことで、オーケストラも何もない街だったから、ひとりでバッハ(Bach)の無伴奏チェロソナタなんか弾いてたの。
ま、高校生のころに音楽的にもグレてジャズに行ってしまい、チェロソナタをジャズふうに弾いて「おお! バッハってジャズでないかい!」って北海道弁で喜んでた。いろいろ間違ってるなあ。

で、話はコロッと変わって大橋巨泉。こないだ大橋巨泉の競馬の予想がよく当たったって話があったんで、思い出した。
巨泉ってのは俳号だったのね。若き日の寺山修司と出会って「こいつには敵わない」って俳句をやめちゃった。
世間では、なんだかメンド臭そうなオヤジとして疎まれている感じですが、趣味の人ですね。

おれが中学生のときにラジオで聴いたジャズ番組が「巨泉シャバドゥビヤ」。ふざけた名前ですね。
これを聴いて世の中にはジャズというものがあると知りました。巨泉さん、ありがとう。
ソニ・ロリンズを評して「マウスピースから口を離しても鳴りそうだね」なんて言ってた。んな馬鹿な。
巨泉さんの最初の奥さんがジャズ歌手のマーサ三宅さんでしたね。

なんか、いろいろ誤解されてる人だ。
でもね、「有名になるってことは、誤解されるってことだよな」ってボリス・ヴィアンも言ってた。
誤解も理解のうち、ってことかな。そういう意味ではないんだろうが、おれはそう理解(誤解)しました。

つのだ☆ひろさんといい、加藤和彦さんといい、そういう意味では誤解されてるような。
つのだ☆ひろさんがやってることはジャズも「メリー・ジェーン」も好きでやってることで、誤解だなんて思ってないフシもあるからいいかもしれないけど、加藤さんの代表作と評される作品は「照れ」や「韜晦」みたいな悪ふざけが多い。
「悲しくてやりきれない」にしてもサトウハチローさんの詩があんまり気に入らなかったそうで(晩年になって「やっぱりアレは良い歌詞だったね」って思い直したとか)、本人は「じぶんが思うじぶん」と「世間が誤解するじぶん」とのギャップに悩んでもいたっていうんだけどね。
おれが「うたかたのオペラ」が良いよって言っても、流行んなかったんだよな、それ。誰も知らないと言ってもいい。のちにCD化されたけど、それはオトナの事情でオリジナル音源ではないダメな方だったと言うし。まあ、そういう星回りの作品だったのか。
でもなあ。ヒットする曲って、それなりの要因があってヒットするんだもん。「悲しくてやりきれない」が、わずか3時間でやっつけた仕事だったにしても、それが多くのひとのココロを打ってしまったんだよね。
加藤さんの自殺が、おれに痛いのは、そういうこともあるかも。肝心なところでフザケない。それは、あたりまえなのかもしれないけど、あのひとが「なんちゃって」のひとなら、自殺はなかったと思う。
作品についてはあれこれ批判や賞賛はできるんだけどね。批判してはいけないヒトの生きかた、ってのはあるんだよね。

obachanobachan 2010/01/24 13:50 チェリオ!っていうからしばらくインターネットつながらないところに旅行にでも行かれたかなと思いましたが、なんだかそうでもなさそうなので心配していました。
和ジャレ婚のおばちゃんです。ガメさん推測とおり、ガメさんが生まれるずっと前から豪州に住んでいます。おっ!何でこんなところにフリンダース駅(9月17日新世界)これはサウスバンク側から撮ったメルボルンの夜景ですね。駅の後方にそびえるビルの一角で私は毎日仕事をしています。
“人生なんか投げちまえ”という奇抜な題名に遭遇したのはちょうど私の一人息子が無期限で旅にでたいと言い出した頃でした。人もうらやむ学位をとり弁護士でも投資銀行にでも何でも望む職業につけるのに、現に何重もの関門を通り抜けて人もうらやむ世界大手の会社に就職していたのに、さっさとやめてしまう息子、キャリアレールを降りる勇気ある決心を語る息子を、この団塊世代の母親は、頭では理解したつもりでも、どうしたって大手を広げて祝福もできず、悶々としていた頃です。
ガメさんの書いたものには既成の価値にとらわれない精神の柔軟な広がりがあり、感性の豊かさがビンビンと伝わってきます。最初はどこのどなたかまったくわかりませんでしたが、(今でもわかりませんが)ひょっとしたら息子の世界(当世風の若者の世界)を垣間見ることが出きるのではないかという予感があって一気に吸い寄せられるように読み始めました。週末だけでは足りず翌日会社を休んで過去録を全部読んでしまいました。
面白いことに2006年頃のガメさんはまるで息子を見ているようで、コンピューターゲームに明け暮れ、お兄ちゃんって本当にだめねェと妹さんから言われるように生活のプラクテイカルな部分はからっきしだめで、もうしっちゃかめっちゃか。2時間も働いたのに!!とシャチョーにいうところなんか読みながら一人で声をあげて笑っちゃいましたよ。アノねえ普通仕事で雇われたらみんな最低8時間は働くの! うちの愚息と一緒にしたらガメさんに失礼かもしれませんが、こんなところ息子とまったく同じ。ベアミニマムのインプットでマックスを要求し、なんというのか、オーソリテイに対するリスペクトはまるでなし。人生なんて所詮。。。。とのたまっていたら義理叔父さまから、そんなこと言っている暇があったら早く食い扶ちでも探して来いといわれてみたり。もう本当に愉快なくらいよく似ています。会社の遅刻なんてまったく平気。着のみ着のまま THONGSでフッと旅に出かけてしまいます。(アンダー)パンツなんか泳いで自然乾燥だとか。 そうここ豪州ではこういう若者はGEN−Y の一言で括られて、企業のHRの頭痛の種です。旅に出るためのなけなしの資金で一儲けしなくっちゃってデロデロになってブラックジャックで全額すっちゃったと思ったら、お母様の蔭ながらの御指示を受けた仲間が儲けたお金は別にとっておいてくれたというのもありましたね。愚息もカジノこそ行かないですが(と思うが、)ハイレバレッジの投機を仕事にしていましたのでクラッシュ前は荒稼ぎもし、家が買えるくらいのお金(自分の)をすりもしました。これでは、クラウンに毎日行っているのと同じで、きちんとこつこつ働くなんてとても出来なさそうです。 
青年は荒野をめざすの記事のなかで、お母様の人生の教えを書いておられましたね。
人生を予測してはならぬ。恐れてはならぬ、実際の人生ではお前が考えるほど悪いことは起こらぬ。夢見てはならない実際の人生ではお前が考えるほどいいことは起こらない人生を準備してはならない。その代わり何が起こっても耐えられるだけの自己を作ればいい そして 我慢するな。
これらはなんと私が息子に言ってきたこととは、ことごとく逆です。人生なめんじゃないよ。恐ろしいよ。 野垂れ死したくなかったら、計画立てて根性もって人生を切り開らかないといけないよ。少しくらいつらいことは我慢しなさい。物事は先に先にと準備して行き当たりばったりのちゃらんぽらんはいけないよ。甘ったれんじゃないの(これはどうしても英語で言い得なくて絶対に伝わっていないと思うが。。)なんと第2外国語で子供育てるという私の犯した愚行のため息子はMother toungというものを持ちません。かわいそうなことをしました。人生列車の優良切符なんというものがあろうはずもなく、人の引いたレールを走るのではなく自分で切り開いた人生を自分で生きて、深ぶかとした心のひだも脳みそのひだもたくさん出来あがり初めて人は真の幸も不幸も実感できるようになるのでしょう。息子が自分の人生を手探りで一生懸命模索しています。
インドネシアの火山島で夜の噴火の火を見ながら夜を明かし、野外の湯に使っていたら、サルの群に抗議行動を起こされ彼らと同様のフルチンで彼らの理解できそうなLanguage(歯をむいてコワそうな声でうなる)で追い払ったなんというメールが来ました。
しばらく前の記事に“私の母は日本人ですという人が母親の祖国を尋ねて云々”というのがありましたね。ドーットあふれる涙をこらえて読み進めていますとガメさんも同じように涙していらっしゃると書いてあって不思議を感じました。
ガメさんのブログを毎日読んでいつも心のガメさんと一人会話をしています。最後まで両親の説得を怠らない息子でしたが、私たちの意思にはかまわず旅立ったでしょう。
今では将来のキャリアはおいといて、息子の前途を大手を広げて応援祝福したいと思えるようになりました。本当にガメさんに助けられましたよ。心からお礼を申し上げます。そんな矢先、ブログが閉じられていて本当にびっくりしました。長文で申し訳ありません。