写真ニュース
|
自民党の定期党大会で「小沢独裁と戦う」と演説した谷垣総裁=24日、東京都内のホテル〔共同〕 |
自民党は24日午前、昨年夏の衆院選で野党に転落後、初の定期党大会を都内のホテルで開いた。谷垣禎一総裁は「新生復活し政権奪還を目指す」と宣言。民主党の鳩山由紀夫首相や小沢一郎幹事長の政治資金問題を批判し「小沢独裁と戦う」と対決姿勢を鮮明にした。政権を早期の衆院解散・総選挙に追い込むため、夏の参院選で与党を過半数割れに追い込めるかが反転攻勢への鍵となる。
谷垣氏は演説で、与党時代の党内の権力闘争や政官業のもたれ合いを自己批判し「そんな党とは決別する」と強調。「野党として政権批判の責務を果たし、できる限り早くわたしたちの政権を実現する」と意気込んだ。
参院選に関し「ことしは勝負の年だ。積極果敢に戦い必勝を期す」と誓い、鳩山政権の経済政策を「バランスを失した放漫予算」と主張。小沢氏主導の政権運営に対し「国民不在、国益無視の選挙至上主義」と非難した。
大会では「党の憲法」と位置付ける党綱領を大幅に改定。1995年以来、綱領に掲げてきた「小さな政府」との表現は、格差社会を生んだ市場原理主義の負のイメージが強いとして削除し、「すべての人に公正な政策を実行する政府」を目指すと強調。基本政策には憲法改正や国際貢献を挙げ、財政再建を重視する姿勢を明確にした。
2010年運動方針には、参院選で第1党の議席確保を目標に掲げることを明記。旧来の支持団体の自民党離れを念頭に、参院選比例候補を支援する団体を「政府、与党の圧力から守り抜く」との方針も打ち出した。
来賓として公明党の山口那津男代表があいさつ。例年通り招待された日本経団連の御手洗冨士夫会長は海外出張を理由に欠席し、大橋洋治副会長が代理出席した。〔共同〕(12:52)
写真ニュース
|
|