初防衛戦へ向けて練習を再開した内山=東京・五反田のワタナベジム
ボクシングのWBA世界Sフェザー級王者・内山高志(30)=ワタナベ=が22日、都内で練習を再開し、初防衛戦の対策としてWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(29)=真正=とのスパーリングを熱望した。
5月にも予定される初防衛戦の相手として、筆頭候補に挙げられるのが同級暫定王者のリカル・ラモス(コロンビア)。ラモスはサウスポーの強打者で、同じサウスポーで強打を誇る長谷川は格好のパートナーになる。長谷川が拠点を置く神戸に出向く意向で、意気込みは十分だ。
ただ、ネックになるのは、長谷川との体重差。58・9キロがリミットのSフェザー級の内山に対し、3階級下のバンタム級の長谷川のリミットは53・5キロ。普段の体重は内山が約64キロで、長谷川は63キロ前後ということで、通常時はほとんど差はないものの、階級差が懸案となる。
階級差を乗り越え、スパーリングが実現すれば“ビッグマッチ”となる。内山は「10度も防衛している長谷川選手はスピード、カウンターと自分にはないものを持っている。参考にしたい。何かをつかみたい。ぜひスパーリングをやりたい」と熱望し、さらなるステップアップへ意欲を見せた。
(2010年1月23日)