男に接見した弁護士によると、昨年10月6日午前、男は携帯電話で女に呼び出され、車で同市内の待ち合わせ場所に行くと、女と円山さんが一緒にいた。円山さんはぐったりしており、女が「どこかで休ませよう」と言ったため、女が男の車を、男が円山さんの車を運転して摩尼川に向かった。その後、女から「円山さんと話すから」と言われ、男は一時その場所を離れた。再び女に電話で呼び出されると、円山さんの姿はなく、女の服がぬれていた。女が「着替えたい」と話したため、2人で自宅に帰ったという。
県警は、これまでの捜査の結果、女が単独で円山さんを殺害した可能性が高いと判断。男の関与についても慎重に捜査を進めている。
県警は昨年11月以降、女と男を農機や家電製品の取り込み詐欺、窃盗などの疑いで5回ずつ逮捕。円山さんが死亡した当時、女らは定職を持っておらず、生活に困っていたことがわかったという。県警は事件の背景に、生活の困窮があったとみている。
一方、女は、昨年11月に接見した弁護士に対し、殺害を否定する説明をしていた。