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5月までの決着「首相が保証した」 普天間問題で米議員

2010年1月23日11時32分

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 【ワシントン=立野純二】先週訪日して鳩山由紀夫首相らと会談した米上院の有力議員ダニエル・イノウエ氏(民主)が22日、議会内で日本のメディアと会見した。米軍普天間飛行場の移設問題について、鳩山首相が5月末までに結論を出すことを「私に直接保証してくれた」と述べたうえで、沖縄県名護市へ移設する現行計画を履行する最終決断を下すよう期待を示した。

 イノウエ氏は、現行計画が最善だとの見解を強調する一方で、鳩山政権が名護市辺野古以外へ移設する代案を提示した場合は「何か論評する前に、大人の対応として、提案を吟味すべきだ」とも述べ、米政府はこの問題で対日関係を揺るがすような対応はすべきでないとの考えも示した。

 イノウエ氏は、訪日中に会談した政治家から辺野古に代わる複数の具体的な移設先のアイデアの言及があったことを明かしたが、詳細には触れず、日本側の結論が5月に出ると信じていると強調。一方で「これ以上長引かせれば、移設のコストが上がるほか、(日米関係が不調だとの)誤ったメッセージを他国に発しかねない」「米国の忍耐にも限界はある」と語った。

 イノウエ氏は、将来のオバマ大統領による広島・長崎訪問の可能性について、「大統領の任期中に広島に行くと思う。(訪問が実現すれば)両国関係に役立つジェスチャーになるだろう」と述べた。

 イノウエ氏は上院で予算全般を審議する歳出委員会の委員長で、傘下の国防歳出小委員会委員長も兼ねている。12日から5日間の日程で訪日し、鳩山首相や岡田克也外相、北沢俊美防衛相らと会談。沖縄も視察した。

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