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大型パチンコ店建設計画で、住民が開発許可の取り消し求める審査請求書/平塚

2010年1月12日

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 平塚駅西口近くの平塚市黒部丘に大型パチンコ店を建設する計画に対して、近隣住民は12日、「市の開発許可処分は違法」として、取り消しを求める審査請求書を市開発審査会に提出した。請求人は606人。同市内で取り消しを求める請求は過去10年間で2回のみという。同審査会は26日に開かれる予定。

 同請求書によると、開発地の前面道路は県道61号のうち、浜岳地下道の西側部分の5・2メートルないしは7・8メートルのみで、都市計画法で定められた開発規模(1万平方メートル以上)で求められる最小幅員9メートルを満たしておらず開発許可は違法である、と指摘している。一方、市側は県道61号のうち、浜岳地下道を挟む東側の道路の幅員を合わせると9メートルを超えるため、「適法である」と説明している。

 住民は「地下道で分断された道路を『ひとつの道路』として解釈するのは、都市計画法の趣旨に照らせば認められないはずだ。災害時の避難路や緊急車両の進入路が十分に機能せず混乱が生じる」と懸念している。

 パチンコ店の出店は福島県郡山市の事業者ニラクが計画。住宅展示場の跡地約1万平方メートルを借り受け、高さ約10メートルの店舗と約500台を収容する立体駐車場などを完備する大型施設。昨年11月6日の開発許可を踏まえ、すでに工事を始めており4月末には完成する見込みという。

 住民は「閑静で良好な住環境が保たれてきた地域で渋滞や交通事故、騒音被害が起きる」と出店そのものにも反対姿勢を示している。

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