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考古学を一変?「卑弥呼の鏡は日本製」 桜井茶臼山古墳の波紋 (1/2ページ)

2010.1.22 12:50
桜井茶臼山古墳の大型内行花文鏡の破片=奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所(竹川禎一郎撮影)桜井茶臼山古墳の大型内行花文鏡の破片=奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所(竹川禎一郎撮影)

 初期大和政権の大王墓とみられ、国内最多の81面分の銅鏡が発見された桜井茶臼山古墳(奈良県桜井市)の調査成果が、考古学界に思わぬ波紋を広げている。これまで“最高級の鏡”として君臨してきた三角縁神獣鏡が実はBクラス向けで、逆に注目度の低かった国産の大型内行花文鏡に脚光を当てる説が浮上したからだ。出土枚数や技術面がその根拠となっているが、果たして三角縁神獣鏡は、主役の座を明け渡すのか−。

(小畑三秋、川西健士郎)

  

権威の象徴にあらず?

 「古墳研究は、三角縁神獣鏡をピラミッドの頂点として進んできたが、最も重要な鏡は国産の大型内行花文鏡。発掘成果は、学界を二分する議論を起こすだろう」。調査を行った奈良県立橿原考古学研究所の菅谷文則所長はそう言い切る。

 古代の鏡は姿見用ではなく、権力者の権威の象徴だった。故に鏡は「古墳研究の華」ととらえられ、中でも、不老不死を願う中国の思想をモチーフに、神を精巧に表現した三角縁神獣鏡は最高峰に君臨してきた。

 各地で出土した三角縁神獣鏡には、邪馬台国の女王・卑弥呼が中国の王朝・魏に朝貢した「正始元年」(西暦240年)と記されたものが含まれる。学界では魏志倭人伝の記述をもとに、三角縁神獣鏡こそ卑弥呼が魏の皇帝から下賜された「銅鏡百枚」で、国内を統治するため各地の勢力に配った−というのが、50年来の定説となっていた。

 これに対し、菅谷所長は、三角縁神獣鏡が東日本以西の全国の古墳で出土している点を踏まえ「最も容易に入手できた鏡で、中央政権の中でもワンランク下や地方の勢力向けのものだった」と主張。大王墓の桜井茶臼山古墳で出土した鏡81面分のうち、三角縁神獣鏡が約3分の1の26面分にとどまった点もその根拠としている。

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桜井茶臼山古墳の大型内行花文鏡の破片=奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所(竹川禎一郎撮影)
桜井茶臼山古墳で出土した三角縁神獣鏡の破片(下)。奈良・黒塚古墳出土の鏡(上)は完全な形で残っていた=1月7日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所(飯田英男撮影)

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