１４００万円詐欺容疑　元ＪＡ職員を逮捕　茨城

　顧客の預金や積立金をだまし取ったとして、茨城県警捜査２課と結城署は１３日、詐欺の疑いで、元ＪＡ北つくば職員、嶋崎信行容疑者（４８）＝結城市山王＝を逮捕した。結城署などによると、嶋崎容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。

　同署などの調べによると、嶋崎容疑者はＪＡ北つくば結城南山川支店に勤務していた平成２０年１２月１６日、顧客の女性＝当時（７４）＝から依頼を受けたと偽って、窓口係の女性職員＝当時（２５）＝に現金１４００万円を払い戻しさせ、だまし取った疑いが持たれている。

　同署などによると、顧客の女性は複数の口座を一つにまとめるよう依頼したが、払い戻しは請求していないという。嶋崎容疑者はだまし取った金をパチンコや競馬などギャンブルに使ったという。

　嶋崎容疑者は昨年６月、懲戒解雇されている。ＪＡ北つくばでは、嶋崎容疑者の着服額を約８３００万円としており、県警では余罪があるとみて捜査を進めている。