社民党大会が23日、東京・永田町の党本部で始まった。あいさつに立った福島瑞穂党首は、鳩山由紀夫首相や小沢一郎・民主党幹事長を念頭に「政治とお金の問題が起きているのは本当に残念だ。捜査を見守ることは大事だが、政治家として国民に真摯(しんし)に説明することも必要」と訴えた。
福島氏は社民党の使命を挙げる中で「この(政治とカネの)問題を断ち切るためにも企業・団体献金の全面的な禁止の実現が必要だ。政治資金の透明化に向けた法改正に全力で取り組む」と語った。
さらに米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を「最大の課題」と位置付け、来賓の鳩山首相らに「県外・国外への解決に向けて力を合わせていきましょう」と呼びかけた。また、「12月中に内閣が辺野古(沖縄県名護市)基地を造ると決定しなかったのは社民党の大きな成果だ」とも述べ、連立政権に参加している意義を強調した。
その後、あいさつに立った鳩山首相は「連立政権で社民党の思いを全部すぐに解決してもらえると思っている方もたくさんいるだろうが、(政権発足)4カ月余りですべてが成し遂げられる話ではない」と語った。さらに、夏の参院選に向けて「連立政権が国民の思いにさらに大きな力で応えられるよう頑張っていきたい」と訴えた。
党大会は24日まで2日間の日程で、参院選に向けた運動方針や役員人事を決める。