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2010年1月22日(金) 19:15 |
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木工家具メーカーがリハビリ「はし」
握力の弱いお年寄りやリハビリを受けている人などのためにと、新しい箸が開発されました。 脳梗塞の妻を介護した社長の経験から生まれた商品に、病院などからも注目が集まっています。
箸は軽い木の箸2本がプラスチックのばねでつながっています。 ピンセットと同じ構造で、持つ力が弱くても先がずれません。 先端はスプーンのような形で滑り止めがついており、うどんでも豆でもしっかりとつかむのです。 開発したのは、高松市の家具製造会社「創芸」です。 社長の久保清さんが、5年かけて生み出しました。 久保さんは、木工職人として家具を造ってきました。 箸の開発を思い立ったのは、亡くなった妻・多恵子さんが、脳梗塞で手が不自由になった時でした。 高松市のリハビリテーション病院では、この箸を使い始めています。 半身麻痺の入院患者は、1週間前からこれまでのスプーンに替え、久保さんの箸を使っています。 箸は1本1本手作りで生産されています。 発売から2か月。 久保さんが妻への思いを込め開発した箸が、リハビリだけでなく、認知症の予防にも役立つのではと注目を集めています。
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