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2010年1月22日(金) 12:15 |

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岡山・新庄村の16歳高校生が自殺か
21日、岡山県新庄村の真庭警察署新庄駐在所に勤務する男性巡査部長の16歳の長男が、頭から血を流して死んでいるのが見つかりました。 部屋には巡査部長の拳銃と遺書があり、長男は自殺したものと見て警察が調べています。
一家が2004年3月から暮らしていた新庄村です。 亡くなった長男は、21日、駐在所の住居部分で頭から血を流して倒れていました。 長男の遺体の状態などから警察は自殺したものと見て調べを進めています。 部屋からは「生きているのがいやになった」などと書かれた遺書が見つかりました。 駐在所の近くに住む人は、「長男が悩んでいる」と母親が話しているのを聞いていました。 警察は、なぜ長男が父親の巡査部長の拳銃を手にしたのかという点について調べを進めています。 20日午後、父親は真庭警察署で作業を終え拳銃を受け取り、駐在所に戻りました。 本来拳銃は専用の箱に保管することになっていますが、この日は箱を置いた部屋の扉を長男が締め切っていたため、着替えを入れるロッカーに鍵をかけて拳銃を保管していました。 そして21日朝、父親はロッカーから拳銃を取り出し通常通り仕事をしていました。 このとき既に拳銃は、長男が持っていたモデルガンにすりかわっていました。 警察の調べでは、父親が仕事に出る21日未明には長男は死んでいたということです。 拳銃が使われて起こった今回の事件。 岡山県警の江原本部長は、22日の岡山県議会の委員会で「誠に遺憾」と陳謝しました。 岡山県警では、巡査部長の家族らから事情を聞くなどして、拳銃の管理が適正だったかどうか、調べを進めています。
また、死亡した16歳の長男は高校で射撃部に所属していたことが分かりました。 通っている高校では、全校集会が開かれました。 亡くなった16歳の長男は、去年4月から鳥取県の高校に通っていました。 学校では午前9時から全校生徒を集め、校長が長男の死亡を伝えました。 この長男は、中学時代はテニス部の所属でしたが、高校入学後は射撃部に所属していました。 将来の夢は父親と同じ警察官になることだったということです。 また学校にいじめなどは報告されていませんでした。 この高校によりますと、長男は入学後、高校の近くにある寮から通っていました。 ところが「雨によるカビの臭いが気になる」という理由で8月末に寮を出て、その後は自宅から母親が高校まで送っていましたが、長男は高校を休みがちだったということです。 高校は22日午後からの授業を急遽打ち切るとともに、生徒の心のケアを今後行なっていく方針を明らかにしています。
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