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パーキングパーミット 思いやりの気持ちで(1月21日付)

 身障者や高齢者の人たちのために駐車スペースを確保するパーキングパーミットが進んでいる。昨年末には県内の協力施設が千カ所を超えた。一方で、商業施設では対象と思えない車が止まっているのも見かける。「便利だから」と安易な気持ちで駐車する人には、このスペースの意味をあらためて考えてほしい。


 パーキングパーミットは佐賀県が2006年7月、全国に先駆けて導入した制度。公共的な施設の身障者用駐車場について、共通の利用証を発行し、必要な人に駐車スペースを確保する。身障者用駐車場に対象者以外の人が駐車して、本当に必要な人が利用できないことを改善しようと始まった。


 利用証の交付件数は昨年末で9894件。適用の駐車場は1058カ所に上る。国や県、市町などの公共施設、600カ所を超える民間施設が協力している。取り組みは県内にとどまらず、12県3市に広がり、佐賀発の制度が全国で展開されるようになった。


 九州内では長崎、熊本、鹿児島県で導入、佐賀を含めた4県間で相互利用ができるよう協定も締結された。山形や群馬などでも取り組まれ、県には群馬県在住の障害がある男性から「群馬県でも『思いやり駐車場利用証制度』が利用できるようになった。安心して駐車できる制度を望んでいたのでありがたかった。佐賀県が初めて実施したことを知り感謝したい。すべての自治体で採用を願っている」とうれしいメールも届いた。


 パーキングパーミットの利用証は5年間(更新可)と1年未満の2種類。5年間の利用証は身障者や歩行困難な高齢者らに交付され、1年未満のものは、一時的に歩行困難になった人や妊産婦らが対象。申請は、県地域福祉課と各保健福祉事務所で受け付け、即日交付される。


 正月、佐賀市内の大型商業施設には大勢の人が詰めかけ、駐車場は満杯の状況だった。そんな中、利用証の提示もなく、パーキングパーミットのスペースに止めている車を見かけた。正月に限らず、入り口付近にあるこのスペースで、割と見かける光景だ。


 もちろん、利用証を持たない人がこの場所を利用しても罰則規定はない。あくまで、駐車する(駐車しない)人たちの心がけ次第。パーキングパーミットを管轄する県地域福祉課では「利用者千人に対しアンケートを行い、75~77%の方が利用しやすくなったと回答している」と話すが、県民の認識はまだ十分に進んでいない感じも受ける。


 県は今月から、パーキングパーミットプラスワン運動の取り組みを始めた。車いすのための駐車スペースより一回り狭くても大丈夫という利用者のために、もう1台分を確保してもらう。県内5カ所の保健福祉事務所ごとに非常勤職員2人を配置、企業などへ協力を依頼する。同時に、不正利用への注意呼びかけのお願いも行うという。


 パーキングパーミットでは、佐賀工業高校の生徒らが案内看板を作製し、協力施設に配備するなど、制度周知のために若い力を活用する動きもある。制度の基本は「思いやりの気持ち」。本紙読者投稿欄でも不正利用を嘆く意見を見かける。そこには多くの人の思いやりという監視の目が注がれている。(平 有治)

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