直の部屋で「赤の月」を練習する健に、この曲への浩志の思いを直は問いかける。健は、弾いていると地平線に沈むのを拒むような真っ赤な月が浮 かぶと...。健と直はアーティストと社長の関係でしかないと一線引く直であったが、浩志には沈む月になって欲しくない一心であった。柏木を好き になった、という直の言葉を信じられない健は、柏木の企みではないかと疑うが、直を本気で愛し始めている、と柏木は告白する。ある夜、健は直 のマンションにいる柏木を見て、嫉妬にかられる。直の気持ちを取り戻したくて、健は無理やり抱きしめるが、直は激しく抵抗して...。健のレコー ディングが近づいたある日、直は柏木からプロポーズされる。