自分が浩志だと直に信じてもらうのは叶わぬ夢だ、とあきらめる健は、交際していた仁美をデートに誘う。
 デート中に健は偶然ゼノのサイン会をする博人を見かける。宣伝よりも、次の曲の練習をするべきだ、と思わず博人に忠告する健。居合わせた直は、まるで浩志に指摘されたみたいで、不思議な気がする。
 博人への愛を直に告げた実花は、博人の気持ちに気づきながら、どう思っているのか、直に尋ねる。直は、博人は今一番大事な人だが、それはゼノとしてで、実花とは違う想いだと話す。
 直は健に「あの音で満足なのか」と言った言葉の真意を問う。さらに、本当は浩志のこと、ゼノのことをもっと覚えているのではないか、と問い詰めるが、直をあきらめようとする健は記憶とは関係ないと冷たく答える。
 ある日、柏木がゼノに楽曲提供の依頼をしてくる。相手は韓国人ポップスターのパク・ヨンハ。しかし、直はこの依頼を断ろうとして...。